レスの夫婦が旅行先で久しぶりにセックスするということがあります。
するつもりはなかったのに宿でまったりしていたら、なんだかムラムラしてエッチな気分になるのは珍しいことではありません。
非日常である旅行は性的興奮を高めることがあるのです。
なぜ旅行にいくとセックスしたくなるのか?
なぜ旅行にいくとセックスしたくなるのでしょうか?
その理由としては普段の生活の中で知らないうちに掛けられているブレーキが外されることが挙げられます。
もう少し詳しく説明しましょう。
気が散らずエッチな気分に移行しやすい
自宅にいると仕事や家事を想起させるものが視界に入りストレスを感じることがあります。家そのものがそれらのトリガーとなっていることもあります。
旅行先ではそういったものに気を散らされることがありません。
そのため目の前の相手に集中しやすく、エッチな気分に移行しやすいともいえます。
行為に集中し没頭することは最高のセックスにつながる重要な要因ということも分かっています。
セックスへのハードルが一気に下がる
セックスしたくないわけじゃないけれど、その後の片づけやシャワーを浴びることを考えると面倒に感じる…という人は少なくありません。
このくらいのモチベーションのカップルの場合、面倒なことをしなくて良い旅館やホテルでは、セックスへのハードルが一気に下がります。
また、セックス後に体を洗うことを考えても、自宅のシャワーと違い温泉であればそれ自体が楽しめますから、面倒に感じません。
旅先での匿名性が大胆にしてくれる
自宅にいると無意識に他人の目を気にしてセックスへの欲求が上がらないことがあります。
見られているわけではありませんが、近所の人を意識するだけでも性的興奮は落ちるでしょう。マンションであれば隣の住人へ音の配慮もあります。
それに対して旅先では自分たちを知っている人はいません。こういった匿名性は人を大胆にします。
「旅の恥は掻き捨て」という諺は人間の心理を表しているといえます。
アメリカでも同じ意味で「ベガスの出来事はベガスに残る(What happens in Vegas stays in Vegas)」という諺があります。
匿名性が担保されると自己を解放できるのは万国共通のようです。
旅行の新鮮な刺激がセックスへの欲求を高める
旅行でセックスをしたくなる最も大きな理由は新鮮な刺激によって生じる興奮です。
私事ですが、昔から一部の男性が旅行で女性を買うことを不思議に思っていました。
というのも、温泉街の色街は期待しているような嬢が出てくる可能性は非常に低いからです。自分の母親と変わらないような嬢が出てくることさえあります。
何も知らないのであれば理解できるのですが、彼らは「いやぁ凄いオバサンが出てきたよー」と言いながら、翌年も翌々年も同じように買うのです。
しかも決して料金が安いわけではないのです。(ちなみにトルナヴァ大学の研究では男がセックスに払う金額を決める要素は若さと適度な胸の大きさということが分かっています)
若い頃の私はそんな先輩や上司を見て、伝説を作りたいのだと思っていました。「俺は母親より年上の相手でも勃起するくらい強いオスなんだ」という伝説を。
しかし、今なら分かるのですが、旅行で受けた刺激のパワーがこのような行為に走らせるのです。
旅行で得られる刺激は自分の理想と程遠い相手が出てくると分かっていても出撃するほどに性欲を高めるのです。
冒険的な旅行の計画を立てよう
旅行にいくと普段と違った景色や人と出会います。これらの刺激は心身ともに興奮させてくれます。
それによって性的興奮まで高まる可能性があります。
人間は自己が拡張する感覚が得られると興奮が高まることが分かっています。自己拡張はセックスのマンネリ解消にも有効です。
旅行はまさにその感覚を得られる体験です。しかもその体験をさせてくれた相手に情熱的な感情を持ちやすくなることも分かっています。
最近ちょっとセックスレスぎみというカップルは、冒険的な旅行の計画を立ててみてはいかがでしょうか?
浴衣姿にムラムラしてしまうということもあり得ます。
参考文献:Pavol Prokop, Lukasz Dylewski, et al. (2018). Cues of woman’s fertility predict prices for sex with prostitutes.