レス状態に陥ったとき、それを解消しようとあらゆる手を尽くします。
しかし、一向に改善せずにイライラや不安が溜まります。
そして、最終的に「もうダメだ」と心が折れてしまうのです。
それが他のことにも悪影響を及ぼします。
例えば「この人とはあらゆる面で相性が悪いのだ」と思い込み、悪い点にばかり目が行ってしまいます。すると本当に関係が悪化してしまいます。
このようにセックスレスは人生の歯車を狂わせるきっかけとなりかねないものです。
一方でレスられ続けても心が折れない人もいます。
何が違うのでしょう?
それは正しい認識が出来ているかどうかです。
逆にいえばレスられて心が折れてしまう人というのは勘違いをしてしまっているのです。
そして、その勘違いがセックスレスの解消の可能性をさらに低くしています。
3つの勘違いについて説明しましょう。
1.「誰でもレスは解消できる」
1つ目は「誰でもレスは解消できる」という勘違いです。
心が折れないために知っておいてほしいのですが、レスという視点で見た場合、あなたのパートナーは以下の3パターンに分類できます。
- レスにならない人
- レスになるけど解消できる人
- レスになったら解消できない人
どんなに頑張ってもレスを解消できない人というのが存在するのです。
もともとセックスにそれほど関心のない人や、一度レスになった相手とはもうできないという人など、その種類は様々ですが、あらゆる手を尽くしても解消しない人がいるのです。
話し合いをすることで一時的に行為に及ぶことができることもありますが、精神的にかなり無理をしている状態ですので、またすぐにレスになってしまいます。
根本的な解決は不可能ということです。
このような相手だった場合に「レスが解消できないタイプの人だったのだ」と納得できない人は、心が折れやすいといえます。
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2.「自分に魅力がないからレスが解消しない」
2つ目は「自分に魅力がないからレスが解消しない」という勘違いです。
これは特に女性に多いです。
私がもっと美人なら、巨乳なら…とレス状態が改善しない原因を自分の魅力に帰結させるのです。
確かに不潔な身なりや、太り過ぎていれば、それがセックスレスの原因となることもあります。
しかし、見た目の魅力がないせいでセックスレスになっているというパターンは少ないです。
レスの解消をしたいと思っている人に限定すればほぼゼロといって良いのではないでしょうか?
なぜなら解消しようと思っている人の多くは外見に気を遣っていることが多いからです。(※1)
自分に魅力がないからという思い込みを持った状態でレスられ続けると「女として終わった」という気分になりやすいものです。
そして自己肯定感も低下し、心が折れるのです。
(※1 ただし、男性がレスられている場合には外見に問題があるパターンはときどきあります)
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「セックスのない男女はうまくいっていない」
最後の3つ目は「セックスのない男女はうまくいっていない」という勘違いです。
夫婦でも恋人同士でも、セックスをしなくなったらもうお終い、幸せな関係ではないと強く思っているのです。
確かにセックスは大切な愛情表現の手段です。
しかし、それがないからといって、そこに愛がないわけではありません。セックスがなくとも強い絆で結ばれているカップルもいます。
レスられて心が折れてしまう人はセックスの価値を高く見積もり過ぎているのです。
絆を結ぶものがセックスしかないと思っているのです。愛していないからセックスする気になれないのだと勘違いしているのです。
この勘違いを捨てない限りはレス状態がいつまでもストレス源となり続けます。
とはいえ、これに関しては自分自身の価値観も関係するものですから、「私はセックスは重要な愛情表現」と強く思っているなら、関係を終わらせるという選択肢を取るしかないかもしれません。
しかし、新たなパートナーがレスにならないタイプかどうかを事前に見分けることは不可能ですから、慎重に判断しなければなりません。
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レスられて心が折れると魅力も低下する
ここまで説明した三つの勘違いが、レスられたときの心を折れやすくしているということです。
もしあなたがこのような勘違いをしているなら認識を改めましょう。
レスで心が折れると、あなたの魅力は低下してしまいます。
なぜなら心の状態が表情や仕草に現れるからです。
暗い表情の人とセックスしたいと思う人は少ないのです。
「自分の人生に意味がある」と思っている人は、たった10秒の自己紹介であっても魅力的と評価されることが、フロリダ州立大学の研究チームの実験でも判明しています。
自分を輝かせるためにも、ネガティブな勘違いは捨てましょう。
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参考文献:Stillman, T. F., Lambert, N. M., Fincham, F. D., & Baumeister, R. F. (2011). Meaning as magnetic force: Evidence that meaning in life promotes interpersonal appeal. Social Psychological and Personality Science, 2(1), 13–20.