女性の外見を見たとき、それをどう評価するかというのは、個々の男性によって異なります。
趣味は人それぞれですから当然ですね。
しかし、その男性の信念や思考といったものによって、外見の好みに一定の傾向が現れることがあります。
今回、紹介するのは、ヤリチンほど巨乳（特にEカップ）が好きなんじゃないか？という研究です。
ポーランドのヴロツワフ大学などが行った研究です。
ヤリチンかどうかをどう調べるか？
そもそもヤリチンかどうかをどうやって調べるのか？ということなのですが…
これに関しては『Sociosexual Orientation Inventory（SOI）』という便利な質問票があります。
日本語になっていないのですが、無理矢理に翻訳するなら「社会性的指向表」といったところです。
「過去12ヵ月で何人と関係を持ちましたか？」とか「気持ちのない相手とセックスすることをどう思いますか？」といった質問に回答することでスコアが計算されます。
これで何が分かるかというと「ソシオセクシャリティ」です。ソシオセクシャリティとは配偶者や恋人以外の異性とセックスをすることに対する意欲です。
要するにSOIのスコアが高いほどヤリチンということです。
今回の研究では、19歳から29歳までの男性128人がこの質問票に回答しています。
最も好まれた胸のサイズと最も低評価のサイズ
さらにこの研究に参加した男性たちは、5つの異なるサイズ（A～Eカップ）の女性の胸の写真を評価しました。
評価は1（全く魅力的でない）から9（非常に魅力的）の9段階で行われました。
この結果の分析からまず分かったこととして、全体的に最も好まれるサイズはCカップで、続いてDカップでした。
そして最も評価が低かったのはＡカップでした。
ヤリチンほどEカップを高評価
これらの評価をさきほどのソシオセクシャリティのスコア（ヤリチン度）ごとに分析すると面白いことが分かりました。
ヤリチンほどDカップやEカップといった大きな胸を高く評価する傾向があったのです。
特に、Eカップに対する評価は、ヤリチンとそうでない男性では評価に大きな差が生まれました。
一言でいうなら、ヤリチンは大きな胸が好きということです。
なぜヤリチンは巨乳が好きなのか？
なぜヤリチンほど巨乳が好きなのでしょうか？
それは進化的な視点で考えると分かりやすいかもしれません。
ヤリチンが複数の女性とセックスしたいと考える根底には、より多くの子孫を残したいという本能があると考えられます。（生まれた子供の面倒を見る気があるかどうかは別として多くの遺伝子を残したいという欲求があるのです）
大きな胸は女性の性的成熟度や高い生殖能力を示すシグナルとされています。
男性はこうしたシグナルを無意識に感じ取るため、多くの遺伝子を残したい男性ほど、大きな胸に惹かれるということです。
ちなみにヤリチン男性であっても、EカップよりもDカップの方を高く評価する傾向がありました。
これは、非常に大きな胸は妊娠中や授乳中であることを連想させる可能性があるためです。要するに他の男性の子供を宿したり育てているシグナルとして働くため、高評価になりにくいということです。
どの角度が最も胸を美しく見せるのか？
余談ですが、今回の研究では女性の胸のを3つの角度（正面、斜め前、横）から評価しています。
それぞれの角度によって評価に違いが出ることも分かっています。
全体として最も高く評価されたのは斜め前から見たときでした。斜めからの視点は胸の立体感やプロポーションをより強調することが原因と考えられます。
これに対して横から見たときは、全体的な形状や大きさを正確に把握するのが難しいため、魅力を低く評価されることが分かりました。
また、胸のサイズと視点との組み合わせによっても評価が変わりました。
たとえば、AカップやBカップは斜めから見た場合に高く評価される傾向がありましたが、DカップやEカップは正面から見た場合に最も高く評価されました。
Cカップはどこの視点から見た場合も、一貫した評価を受けており、全体的にバランスの取れたサイズであることが示されています。
ちなみに…。胸の大きさの話になるとよく「私が貧乳だからセックスレスになったのでしょうか？」と聞かれることが多いのですが、関係ないと思います。
それと「巨乳はバカ」というのも謬説なので気をつけましょう。
参考文献：Zelazniewicz AM, Pawlowski B. (2011). Female breast size attractiveness for men as a function of sociosexual orientation (restricted vs. unrestricted).
