社長が不倫をする理由。「不倫は文化」だからである

レスの相談&カウンセリング
セックスレスや夫婦・恋人間の悩みをご相談ください。その他の性や心に関するカウンセリングも行っております。対面(東京)でもzoom(全国)でも可能性です。

私ごとですが、カウンセリング以外にも、コンサルティングの仕事もしているので起業家や社長と接する機会がけっこう多いです。

ちなみに彼ら、彼女らは一般の人よりも不倫をしている確率が高いです。

社長が不倫をする理由として多くの人はお金や権力を持っているからと思っているかもしれません。

もちろんそういったものが不倫をしやすく要因となるのは事実です。しかし、社長が不倫をするにはもっと重要な要因があります。

そこで今回は社長が不倫をする理由について説明します。

これは社長でなくとも、その条件に合致すれば不倫する可能性は高まりますので、あなたやパートナーも、そういった状況に陥っていないか、確かめてみてください。

社長はテストステロンのおかげで性欲が高くモテる

社長が不倫する理由は一つではありません。

お金を持っていることや出会いが多いことなどがあります。

また、自分で起業したような人はテストステロンが多い傾向にあります。

これは「性交」と「成功」に影響するホルモンです。

テストステロンが多い人は性欲も強く、仕事の能力も高いことがいくつかの調査でも判明しています。

「英雄色を好む」という諺もこれをうまく言い表したものです。

またテストステロンの多い人は、異性からもモテることが分かっています。実際に社長は魅力的な人が多いです。

つまり、社長になるような人は、性欲が強いうえにモテるので不倫する条件が揃っているということです。

☑︎不倫する人&される人の特徴!この性格が危険

倫理観は所属するコミュニティの平均に近づく

さらに重要な要因としては所属するコミュニティの問題があります。

社長というのは仕事でもプライベートでも社長同士で集まる機会が多いです。特に若手の社長などは夜な夜な集まって派手に飲み会をしていることもあります。

そのような場に参加する人たちというのは、不倫している人も多いです。そしてそういった話を悪びれることもなくします。

つまり、そのコミュニティにおいては不倫は悪いこととはされていないのです。むしろ当たり前のこととさえいえます。

人間というのは所属するコミュニティの倫理観の影響を受けます。

「不倫は悪いこと」と思っている人でも、それが当たり前のように行われているコミュニティに所属すれば、やがて悪いことだとは思わなくなっていくのです。

☑︎浮気しない人の特徴は鼻がいいこと。嗅覚と恋愛の関係

他人の不倫を知るとその影響を受ける

人間が他人の倫理観の影響を受けて不倫しやすくなることは、ライヒマン大学の研究チームの実験によっても示されています。

この実験には18歳から43歳までの男女132人が参加しました。全員がパートナーのいる人です(平均交際期間は38.2ヵ月)

まず、参加者は「恋愛上の不正」か「学業上の不正」のどちらかの第三者による告白を読みました。

恋愛上の不正というのは恋人がいるにも関わらず他の異性と不倫をしてしまったという内容のものです。学業上の不正とは誰かにお金を払って代わりにレポートを書いてもらったといったような内容のものです。

それらの告白を読んだ後で、16枚の異性の写真を見せられ、その異性と付き合っても良いと思うかということを瞬時に判断するというタスクを行いました。

その結果、恋愛上の不正に関する告白を読んだ参加者のほうが、より多くの異性を恋人候補として選択することが分かりました。

他の異性を低評価する機能が働かなくなる

なぜこのようなことが起こったかというと、第三者の不倫の告白を読んだことで、他の異性に目を向けることへの抵抗感が下がったからです。

人間は誰かと恋愛関係にあるとき、その関係を安定させるために、他の異性を低く評価する心理機能を持っています。

これを「Perceptual Downgrading(知覚的評価の切り下げ)」などといったりします。

しかし、この機能は様々な外的要因によって働かなくなることがあります。他者の不倫を知ることもその一つなのです。

今回の実験でいえば、不倫の告白を見たことで、この機能が低下し、より多くの異性を高く評価してしまったということです。

不倫は文化だから社長は不倫する

30年ほど前に俳優の石田純一さんが「不倫は文化」と発言したとして大炎上したことがあります。

本当はそんなこと言っていなかったのですが…。

石田さんが言ったのは、不倫によって生まれた文学や音楽もあるよね、ということです。

しかし記者が勝手に「不倫は文化」というキャッチーな見出しをつけて記事を書いたため、それが一人歩きしてしまい、いまだにネタにされているというのが実情です。

中世ヨーロッパでは、騎士が権力者の妻と不倫をするケースは多く、そこでやり取りした手紙や詩などが文化に影響を与えた部分もあるといわれています。

当時の騎士たちの間では不倫は珍しいことでもなかったということです。つまり「不倫は文化」だったのです。

社長が不倫をするのも、それが文化のような感覚のコミュニティがあるからです。

そしてこれは社長に限ったことではありません。会社などでも不倫が多い会社、全くない会社があります。

これもその社会の文化の影響を受けているのです。

もちろんあなた自身にも該当することです。あなたやパートナーの友人が不倫している人ばかりだと、やがてそれが伝染する可能性がありますから注意しましょう。

参考文献:Gurit E. Birnbaum, Kobi Zholtack, and Shahar Ayal. (2022). Is Infidelity Contagious? Online Exposure to Norms of Adultery and Its Effect on Expressions of Desire for Current and Alternative Partners.