【モラハラ】結婚前の違和感を放置すると離婚率は2.3倍になる

恋人との結婚が決まったものの、何だか違和感を覚えてしまっている人もいるでしょう。

相手のちょっとした言い回しや、表情、癖にモラハラっぽさを感じたりすることもあります。

このようなことがあると、結婚したらもっと酷くなるのではないかと心配になると思います。

一方で、二人の愛情は強く一緒にいると楽しいと感じたりもします。

グルグルと頭の中で悩みが回転しているかもしれません。

結婚前に感じる「きっとうまくやれるはず」という感覚と「うまくいかないかもしれない…」という感覚はどちらが当たるのでしょうか?

懸念があるカップルの離婚率は男性は1.5倍で女性は2.3倍

結論からいうと、うまくいかないかも…という感覚はけっこう当たります。

結婚がうまくいかなくなるパターンとして最初からその要因があるケースと、結婚生活の途中で要因が生じるケースが考えられます。

新婚カップルを数年に渡り追跡した調査が多く行われていますが、ダメになる夫婦は初期段階から片鱗が見えていることが多いと分かっています。

結婚生活の途中で大病や家族の介護といった明確なライフスタイルの変化が生じることもありますが、性格やコミュニケーションを原因とする不和は始めから存在しているケースが多いのです。

米国で200組以上のカップルを対象に行われた調査では、結婚前に何らかの懸念があったカップルは4年後の離婚率が、男性は1.5倍、女性は2.3倍になっていたという結果が出ています。

つまり最初の時点で「モラハラかも」と思ったら、その感覚は正しい可能性が高いということです。

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モラハラ気質がある相手との結婚生活は失敗の確率が高くなる

結婚生活がうまくいかないカップルは普段の対話にそのヒントが出ています。

デンバー大学の研究者らが208組の新婚カップルを対象に行った調査があります。

カップルの間にある問題についての話し合いを録画して、その様子を専用の指標に従いコード化しました。

批判的な言動があるか、表情や仕草はどうか、といったことを一つ一つ評価して、どれだけ肯定的か否定的か調べたのです。

そして5年後にどうなっていたか確認したところ、対話中に否定的な態度の多かったカップルは、結婚生活が幸せでない確率と離婚している確率が高いことが分かりました。

また、相手が自分の意見や感情、要望を批判したり軽視しているかについても自己申告で答えてもらってもいました。

こちらも初期段階からパートナーが否定的だと感じていた人ほど不幸であり、離婚している確率も高くなっていました。

要するにモラハラ気質がある相手との結婚は失敗に終わる確率が高くなるということです。

婚約者は「エゴシステム」か「エコシステム」か?

結婚前に違和感があるからと言って必ず不幸になるわけではないですし、離婚するわけでもありません。

そうでない人たちと比べるとそうなる可能性が高くなるというだけです。モラハラでも離婚していない人の方が多いのは事実です。

単なるマリッジブルーの可能性もあります。

とはいえ、本当に今の相手と結婚して大丈夫なのか?と心配な人もいると思います。

そこで一つの基準として、相手が「エゴシステム」か「エコシステム」のどちらを採用しているか確認してみましょう。

これは社会的動機づけの理論です。

あなた自身が損得勘定で考えていないか?

エゴシステムというのは見返りを期待して相手に利益を与えるコミュニケーションのスタイルです。

優しくしておけば後で自分の言うことを聞いてもらえるなどと考えながら行動する人はこちらのスタイルです。

「あの時〇〇してあげたでしょう」などと頻繁に言うタイプはエゴシステムを採用している可能性が高いです。モラハラタイプもこちらです。

反対にエコシステムは見返りを求めないコミュニケーションのスタイルです。

相手に何かしてあげることは二人の関係のためになると考えているのです。

婚約者がこのタイプなら、結婚生活でトラブルや対立が起きたときも、きちんと向き合ってくれる可能性が高いといえます。

そもそもこのタイプに違和感は覚えないかもしれないですが…

どちらのシステムを採用するかは本人の性格もありますし、誰とパートナーになるかで変わることもあります。

これはあなた自身についてもいえることです。

もしあなたが婚約者との関係を損得で考えているようなら、相手のことをあまり愛していないのかもしれません。

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<参考文献>
・Lavner JA, Karney BR, Bradbury TN. Do cold feet warn of trouble ahead? Premarital uncertainty and four-year marital outcomes. J Fam Psychol.(2012)
・Markman HJ, Rhoades GK, Stanley SM, Ragan EP, Whitton SW. The premarital communication roots of marital distress and divorce: the first five years of marriage. J Fam Psychol. (2010)

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