セックス中に相手を興奮させたかったら、女性には体の美しさを伝え、男性には感じていることを伝えましょう。
興奮するには集中が必要です。しかし男女ともにセックス中に気が散って集中できなくなることも多いです。
その原因は不安です。
女性は自分の体型に、男性はテクニックに不安を持ちやすいのです。
こういった不安が注意散漫なセックスへつながり、興奮を抑制してしまうのです。
ストレスがあると勃たない濡れない
セックスで興奮するには異性の裸体があるだけではダメです。
エッチな動画を見せている途中で数学の問題を解かせると性的反応が抑制されるという実験結果もあります。
仕事や人間関係のストレスを抱えている時は勃起しなかったり濡れないものです。
そういった不安が常に頭に入り気を散らすからです。
女性は体型に不安を感じる
セックス中に浮かぶ不安もあります。
女性の場合は自分の体型に不安を持っていることが多いです。
夫とのセックスでも裸になるのが心配という人もいます。
太っていると思われないか、胸が小さいと思われないか、と色々なことを考えてしまうのです。
女性器の形状が自分でもグロデスクと思ってしまい見られるのが恥ずかしいという女性もいます。
セックスの時に電気消してほしいというのも女性が多いです。
女性はセックスの時に自分の体にも集中します。AVを見せて視線追跡すると男性は女性の体を見ますが、女性は女性の体も注視します。
無意識に自分と比べたり、このスタイルの人としている相手はどれくらい満足だろうかと考えているのです。
SNSでスタイルが良い人の画像を見る機会も多いですから、自分の体に批判的になりやすいこともあります。
男性はテクニックに不安を感じる
一方で男性はテクニックに不安を持ちがちです。
元カレと比べて下手と思われていないだろうか?などと考えるのです。
「イッた?」「気持ち良い?」とやたら質問する男性も多いですがこれも不安の表れです。
快感を与えることができていないと思うと、他の男とセックスしてしまうという潜在的な危機感もあります。
男性にとっては知らずに他の男の子供を育てるリスクがありますから、女性がいつまでも自分で満足し続けてくれることは大事なことです。
ネバダ大学の調査
ネバダ大学のマルタ・メアの博士らが、セックスの経験がある30歳未満の457人の男女を対象に行った調査があります。
「Cognitive Distraction Scale」というセックス中の認知的懸念に関する20項目で構成された質問票によって、男性と女性がセックス中にどんなことで注意が散漫になってしまうかを調べたものです。
この質問票は外見に焦点を当てた10項目と、パフォーマンスに焦点を当てた10項目があります。それぞれの項目を1~6点で評価します。
外見に関連する項目の例としては、「セックス中に明かりがついていると、自分の体が魅力的かどうか心配しすぎる」というものがあります。
パフォーマンスに関連する項目の例としては、「セックス中に、自分の触り方が相手を満足させているかについて考えすぎる」というものがあります。
それぞれ項目ごとに10~60のスコアが算出されます。
男女それぞれのスコアは以下の通りです。
- 外見への懸念(男性):18.72
- パフォーマンスへの懸念(男性):24.33
- 外見への懸念(女性):24.11
- パフォーマンスへの懸念(女性):23.77
男性は外見よりもパフォーマンスについての懸念が有意に強いことが分かります。
外見への懸念は女性のほうが強いです。そして女性はパフォーマンスについても心配していることが分かります。
セックス中のセリフが不安を取り除き興奮しやすくしてくれる
男女ともにセックス中に不安を感じていることが分かったと思います。
それを取り除くことでセックス中でも気が散らずに集中できますから、興奮しやすくなります。
そのためには言葉でのコミュニケーションが有効となります。
男性に対しては「気持ち良い」と伝えましょう。
男性は女性をイカsたり気持ちよくできたと認識すると自尊心が高まることが分かっています。「マグロ」にならなしようにしましょう。
また、相対的に褒められるのが好きですから、もし他の男性と比べてどうかと聞かれたら、嘘でも「あなたが一番」と言ってあげましょう。
仮に下手だったとしても、少しずつテクニックを改善させれば良いのです。
そして女性に対しては「綺麗」と伝えましょう。
女性は自分の体に意識が向くと不安が生じて集中できなくなりますが、自分の体に対して良いイメージを持っている場合にはこのようなことになりません。
それどころか体に意識が向くことでより興奮が高まることが分かっています。
今回の調査では女性もパフォーマンス(=相手を気持ちよくさせられているか)について、外見と同じくらい心配していることも分かっています。
ですから男性もマグロにならないように気をつけましょう。
参考文献:Meana M, Nunnink SE. Gender differences in the content of cognitive distraction during sex. J Sex Res. 2006 Feb;43(1):59-67.