睡眠不足と性欲およびエッチな夢を見る頻度の関係

セックスレスの解消法として質の良い睡眠をとるように推奨されることも多いですが「寝不足のときに性欲が高まる」という人もいます。

果たして睡眠不足は性欲や興奮を高めるのでしょうか?それとも低下させるのでしょうか?

睡眠不足の男は勃起しやすく、女は濡れやすくなる

睡眠不足によって性欲がどう変化するのか調べた研究はいくつかありますが結果は様々です。

たとえば男性は睡眠不足によって魅力的な女性の写真への反応が高まる、勃起しやすくなるという研究がありますし、女性は睡眠不足によって濡れやすくなる、性的興奮のレベルが高まるという研究があります。

睡眠不足はストレス要因に対する反応を高めるといわれますが、ストレス反応と性的興奮の生理的な経路には複数の共通する箇所があります。

なので睡眠不足が性的刺激に対する反応を高める可能性が考えられるのです。

睡眠不足による体調不良が性行為への欲求を減らす

反対に睡眠不足により性欲が低下し翌日にセックスをする可能性が低くなるという研究もあります。

体調不良や疲労感が性行為に対する欲求を減らしてしまうことなどが要因として考えられます。

このように睡眠不足が性的興奮を高める一方で、疲労感が性的行為への妨げになることもあるのです。

つまり睡眠不足で興奮が高まりやすくなった状態と疲れているので行動したくない状態のせめぎ合いが起こり、どちらが勝つかは人によって違うのではないかということです。

睡眠不足の性欲の仕組み

睡眠の質が低い女性は性的刺激で興奮しやすい

睡眠時間だけではなく睡眠の質も性欲に関係があるとされています。

あなたがエッチなことばかり考えてしまうのは睡眠の質が下がっているからかもしれません。

睡眠の質が低い女性は性的な刺激を受けたときに興奮しやすいことも分かっているのです。

ポルトガルの応用心理学高等研究所のルイ・コスタ博士たちが睡眠の質と性的興奮の関係を調べるための実験を行いました。

70人の女子学生に性的空想を呼び起こす質問に答えてもらい興奮のレベルを申告してもらったのです。それと同時に過去1ヶ月間の睡眠の質についてのアンケートも行いました。

睡眠と性的興奮の関係

申告された睡眠の質にはかなりのバラつきがありましたが、睡眠の質が低い女性ほど空想によって性的に興奮しやすい傾向にあることが分かりました。

明確な理由は不明ですが睡眠不足は外部からの刺激に対する反応を高めるという結果の実験もありますからそういったことが興奮のしやすさにつながったのかもしれません。

エッチな夢を見る原因は欲求不満?

セックスレスの相談を受けているときに「最近、エッチな夢ばかり見るのですがレスだから欲求不満になっているせいですか?」と質問されることがああります。

その可能性はちょっとある気がします。

夢の内容に影響を与えるものは何かハッキリとは解明されていません。その日に体験したこと、空想したこと、願望、不安などいろいろなものが出てきます。

エッチな夢については体験よりも空想の影響が大きいのではないかという研究結果がいくつかあります。

空想の影響が大きい?

ハイデルベルク大学の研究者が823人を対象にエッチな夢を見る頻度を調べたところパートナーのいる人もいない人も差がないことが分かっています。

当然パートナーのいる人のほうがリアルにエッチな体験をする機会は多いです。それにも関わらずエッチな夢の頻度に差がないということは空想の影響が大きいのではないかということです。

他に自慰行為やAV視聴などの影響も考えられます。

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死別した人はエッチな夢を見ない

この調査で有意にエッチな夢の頻度が少なかったのは死別した人たちでした。

死別する確率は歳をとるほど上がりますからそのせいかと思うかもしれませんが年齢を調整した後でも死別した人たちはエッチな夢を見る頻度が少なかったのです。

死別による悲しみがエッチな夢を見るプロセスを阻害しているのかもしれません。

同棲していない方がエッチな夢を見やすい

また、パートナーのいる人の中で同棲していない人たちはエッチな夢を見る頻度がわずかに多いことも分かりました。毎晩一緒に寝ていないからこそ妄想の世界に浸る時間が多いのかもしれません。

エッチな夢を見る女性2

つまりあなたが急にエッチな夢を見る機会が増えたというのならそれはそういったことを考える機会が増えたためかもしれません。

しかしそれは欲求不満だけが影響しているとは限りません。セックスレスで悩んでいるとそのことばかり考えるのでそれが夢に影響を与えている可能性もあるのです。

性器を刺激する体勢で寝るとエッチな夢を見やすい

余談ですが「この寝相のカップルは危険!離婚した夫婦の86%がしていた寝相」の記事でも紹介したように、香港の大学の研究によると最もセックスの夢を見やすいのはうつ伏せで寝ているときだそうです。

性器への刺激があるからではないかとのことです。

睡眠中の肉体への刺激も夢の内容に影響を与えるのです。

参考文献
・Ferini-Strambi L, Montorsi F, Iannaccone S, Guazzoni G, Zucconi M, Smirne S, Rigatti P. The impact of sleep deprivation on erotic erections.
・Kalmbach DA, Arnedt JT, Pillai V, Ciesla JA. The impact of sleep on female sexual response and behavior: a pilot study.
・Costa RM, Oliveira TF. Poorer Subjective Sleep Quality Is Related to Higher Fantasy-Induced Sexual Arousal in Women of Reproductive Age.
・Schredl, M., & Göritz, A. (2020). Frequency of erotic dreams and relationship status: An online study.
・Yu, C. K.-C. (2012). The effect of sleep position on dream experiences.

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