女性向けAV(アダルト動画)の心理学的な選び方

AV(アダルト動画)を見ている女性は少なくありません。

数は少ないですが「女性向けAV」というジャンルもあります。

しかし「あまり興奮しない」「妄想のほうが燃える」というケースが意外と多いです。

そこで今回は心理学的にオススメのAVの選び方と鑑賞法について解説します。

女性は参加者視点になれないAVには興奮しない

まず、AVで興奮しないという女性は「没入感」が得られるかどうかという基準で選んでみてください。

没入感とは出演者している女性に自分を重ねられるかということです。

男性の場合は第三者視点でAVを視聴しても興奮できますが、女性の場合は作品に入り込めないと興奮しない人が多いのです。

キンゼイ研究所がアダルト動画を視聴したときの興奮度に影響を与える要因に男女差があるか調べた実験があります。参加者に動画を見せてどれくらい興奮したかを評価させたのです。

それによると男性は観察者視点で見ても参加者視点で見ても興奮することが分かりました。しかし女性は参加者視点で見ることができないと興奮しなかったのです。

男性は視覚からの刺激に影響されやすいのでどのような視点で見ても興奮しますが、女性の場合は他の要因も複雑に絡み合うのでこのような結果になったのかもしれません。

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同性が選んだアダルト動画のほうが興奮できる

没入感を得やすいという点では女性向けAVとして制作されたものを選ぶというのも一つの手です。

実はこの実験で参加者は20本のアダルト動画を見せられたのですが、そのうち半分は男性が選んだもので、残りの半分は女性が選んだものでした。

参加者の評価を詳しく見ると、男性は男性が選んだ動画のほうが興奮の度合いが高く、女性は女性が選んだ動画のほうが興奮の度合いが高い傾向にあることが分かったのです。

つまり同性が良いと評価したアダルト動画のほうが興奮しやすいということです。

女性向けAVは監督が女性だったり、女性の意見を反映して作られていることが多いですからそういった面でも興奮しやすいかもしれません。

女性向けAVより日活ロマンポルノ

もちろん、女性向けAVの臭いセリフやわざとらしい演技に笑ってしまったり、共感性羞恥を感じるという女性もいます。

「女性ってこういうシチュエーションが好きなんだよね」という制作者の意図が見えると、押し付けられている感じがして冷めるという女性もいます。

それでもストーリーがあったほうが入り込めるという人は日活ロマンポルノが良いかもしれません。

70年代から80年代にかけて制作された成人映画です。最近もリバイバル作品が何本か作られました。

出演俳優の演技も上手いですし、有名な監督が撮っている作品もあります。AVとは違ったエロさがあります。

過去の日活ロマンポルノ作品の芸術性が好きという女性も少なくありません。

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女性のほうがアダルト動画に対する好みが多様

実験ではアダルト動画に対する評価のバラつきは女性のほうが大きいことも分かっています。

つまり人によって興奮したと評価できる動画がバラバラということです。

なので「私はAVでは興奮できないタイプ」と決め付けることなく、色々なジャンルを視聴してみましょう。

自分でも知らなかった性癖に気づけるかもしれません。

女性のほうが攻撃的な内容のポルノコンテンツを好むというマギル大学のエラン・ショール教授の研究もあります。

参考文献:Shor, E. Who Seeks Aggression in Pornography? Findings from Interviews with Viewers. Arch Sex Behav 51, 1237–1255 (2022).

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女性の興奮を高めるAVの鑑賞法

女性が性的興奮のレベルを上げるためのAV鑑賞法を紹介します。

AVを見るときに、ただ見るのではなく彼氏や夫とのプレイを妄想しながら視聴してみてください。

それによって興奮が高まりやすくなります。

女性も露骨なアダルト動画で興奮できる

ここまで没入感のあるAVのほうが興奮できると説明してきましたが、露骨なAVでも興奮することは可能です。

アヴェイロ大学の研究者がアダルト動画を見たときの身体的反応と主観的興奮についての実験を行いました。

身体的反応は性器に特殊な機械を装着しパルス振幅を計測し、主観的興奮はアンケートによって確認しました。

まず分かったこととして、女性も男性と同様に性器同士の結合にフォーカスしたような露骨なアダルト動画の鑑賞でも心身ともに興奮するということです。

女性の場合はセックスに辿り着くまでのストーリーも興奮に必要な要素といわれていますが、この実験では最初からプレイをしている動画でも内容によっては男性以上に興奮できることが分かっています。

他人よりパートナーを妄想したほうが興奮できる

この実験では視聴時に以下の2パターンの指示が出されていました。

  • 現実のパートナーを妄想しながら視聴する
  • 他人を妄想しながら視聴する

男性の場合はどちらのパターンで視聴しても興奮のレベルに差は出ませんでした。

しかし、女性は現実のパートナーを妄想しながら視聴したときのほうが主観的な興奮のレベルが高くなったのです。

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自分を解放しやすくなる?

なぜ現実のパートナーを妄想しながらアダルト動画を視聴したほうが興奮できたのでしょうか?

一つの仮説として倫理観との関連が考えられます。

女性はAVを見ることをイケないことと考えている人が多いです。そのため自分を抑えてしまうこともあります。

しかしパートナーとの関係の中に当てはめることができればイケないことをしているという感覚が弱まります。それによって自分を開放できるため興奮しやすくなった可能性があるのです。

とはいえイケないことをしているいう感覚が刺激になるという女性もいますから全員が該当するわけではありません。

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参考にした論文
・Selecting Films for Sex Research: Gender Differences in Erotic Film Preference.
・Who Seeks Aggression in Pornography? Findings from Interviews with Viewers.
・Gender Differences in Sexual Arousal and Affective Responses to Erotica: The Effects of Type of Film and Fantasy Instructions.

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