アベマプライムに出演したときの話。バリュー(価値)を提供しようとして撃沈しました

先日、アベマプライムに出演しました。

どれくらい反響があるか知りたかったので一部の人にしか伝えていませんでしたが、相談に来ている方や友達もけっこう視聴していたようで、数人から「見たよ」と言ってもらいました。

ということで、ちょっとその時のことを書いておこうかと思います。

このサイトの内容とも関係する部分がありますので。

アベマプライム出演の経緯

知っている方も多いと思いますが、アベマプライム(通称アベプラ)というのはアベマTVで放送されている番組です。

ニュースや話題になっていることに対して解説したり、専門家やゲストなどと討論する報道リアリティーショーです。

これに「ヤバい性癖を持つ人の心理に詳しい専門家」として出演しました。

SNSなどでいきなり卑猥なDMを送ってしまう人は何を考えてるんだ?ということを解説する人間として呼ばれたのです。

アベマプライムを担当しているテレビ朝日のディレクターの方が私の書いた「チン凸する男性の心理が調査で判明!」の記事を読んでくれていて、それでオファーしてくれました。

チン凸する人間についてきちんと解説していた記事はこれしかなかったと言ってました。

このオファーを受けたとき、「このサイトの記事って本物のメディアの人の情報源になり得るんだ!」と非常にモチベーションが上がりました。

(過去にも聞いたことのないメディアからの出演依頼や怪しい雑誌のコラム執筆依頼は何度かあったのですが、そのときはモチベーションが上がらないどころか「断りのメールさえ面倒臭い」と思っていました)

しかもオファーをくれたディレクターの方が非常に丁寧に対応してくれて、こちらの疑問や不安についてきちんと説明してくれました。

ですので「自分は人前に出るタイプじゃないんだよなぁ」と思っている私ですが、喜々として出演を快諾しました。

私の事務所は芸能関係の仕事をしている方も相談に来ていますから、そういった方々の気持ちを理解するためにも良い経験だろうという思いもありました。

そして撃沈しました。

バリュー(価値)を提供したいから資料を大量に用意した

放送を見た友達から「めっちゃ資料を用意してたね」と言われました。

チラッと映っただけなのでバレていないと思ったのですが、手元のテーブルの上に番組で渡された資料とは別に論文と自前のデータを50枚以上置いていました。

これにはきちんと理由がありまして、心配だったからというのもありますが、それ以上にしっかりとバリュー(価値)を提供したいと思っていたからなのです。

視聴者の立場で考えたとき、動画を30分見るのと、本を30分読むのでは、後者のほうが得られる情報は多いです。

これはメディアの特性を考えれば仕方のないことです。「聞く」より「読む」のほうが速いのです。

テレビを30分視聴して得られる情報量は文庫本2~3ページ分などと聞いたこともあります。

それでも何とか本に勝てないかなと思っていたのです。

というのも私もテレビや動画は好きでよく見ますし楽しめるのですが、後から「この時間で本を読むべきだったのでは?」「また怠けてしまった」と後悔や罪悪感に苛まれることがあるからです。

しかし、動画でも『TEDトーク』のようにそこから得られる情報が価値のあるものならこのような気持ちにはなりません。「面白かったし、勉強になったな」と非常に満足できます。

視聴者にそう思ってもらうためにどうするべきかと考えた結果、どんなトピックであってもエビデンス(科学的根拠)に基づいた話をすることにしたのです。

性に関するエビデンスというのはそのほとんどが英語で書かれた論文ですから、探すのも読むのも時間がかかります。

たとえ文庫本2~3ページ分の情報量であったとしても、それを自分で得るためには30分以上はかかります。

なのでそれを提供できれば、視聴者に同じ時間読書をした以上の価値を提供できると思ったのです。

もちろん他の出演者の方は皆さん有名人ですし、そういった方たちの話を聞けるだけでも、視聴時間以上の価値はあります。

しかし、そこにさらに専門的かつアクセスしにくい情報を付け加えることが出来たら、楽しい上に役に立つという最強のコンテンツになると思い、頑張って資料を準備しました。

これだけ準備しておけば、アベプラによく出演しているひろゆきサンと一緒になっても「それってあなたの感想ですよね?」と言われないはずだと、準備万端で臨みました。

ドアの横に「金子ゆうすけ様」と書かれた楽屋

アベマプライムは21:00からの生放送ですが私の出演は22:00台となっていましたから、それに間に合うように六本木ヒルズ横のテレビ朝日本社へと行きました。

楽屋前に案内されるとドアの横に「金子ゆうすけ様」と私の名前を書いた紙が貼られていました。てっきり病院の待合室のような場所で待っていると思っていたので驚きました。

事前のやり取りでメイクとヘアーは必要ですか?ということも聞かれていたので「おお!テレビだぁ」と興奮していたのですが、自分専用の楽屋でさらに興奮度が増しました。

(ちなみにメイクもヘアーも芸能人じゃないし必要ないかなと思って断ったのですが、後で出演シーンを見返したら肌のシミが目立っていて想像以上に自分がオジサンでショックでした。シャツも片方だけめくれてましたし…)

出演前にディレクターの方から色々な説明をしてもらいました。ある程度は喋ってほしい方向性を出されるのかなと思っていたのですが全くそんなことはなかったです。

扱うネタが性的なものなので放送禁止用語に注意してほしいといわれたくらいです。(ちなみに「チ〇コ」は言って良いけど「マ〇コ」は言っちゃダメという不思議な話は本当でした)

好きなことを喋ってもらってかまわないし、他の人が話しているときでも意見があれば遠慮なく入っていって大丈夫と言われました。

私としては「これで視聴者の皆さんにバリューを提供する準備は整ったぜ!」となるはずだったのですが、実はめちゃくちゃ緊張していました。

前日の夜から緊張していたのですが、本番が近づくにつれてさらに緊張しました。

スタジオに移動してピンマイクを着けてもらったときは心臓の音を拾ってしまうんじゃないかというくらいドキドキしていました。

「緊張しすぎて困ってます」と相談に来る人に対していつも偉そうにアドバイスしている自分が緊張してるって…と自分が恥ずかしくなります。

緊張したときはどうするんだっけ?あぁそうだ、ああしてこうして…と色々と考えているうちに少しずつ落ち着いてきました。

出演者もテレビ局の方も良い人だった

しかし、本番が始まるとやはり頭の中がフワフワした感覚になりました。

他の出演者が話している内容が半分くらいしか理解できていないように感じました。

ちなみに当日の進行はテレビ朝日アナウンサーの平石サンで、MCはぺこぱの松陰寺サンでした。(ひろゆきサンは出演していない回でした)

お二人をはじめ他の出演者の方たちがうまく質問を振ってくれたおかげで、脈絡のない話にはならずに済みました。(後で見返したら質問の答えになってない箇所もありましたが…)

というより余裕がなさ過ぎてタイミングをつかめず、質問を振ってもらった時しか喋れませんでした。この情報を喋ったら見ている人は学びがあるだろうな、と考えていたことも言いそびれてしまいました…。全て頭の中から飛んでいました。

しかもやはり緊張していたので唇と舌と歯が全てバラバラに動いている感覚で活舌も悪かったです。

視聴していた友達から「もっと積極的に行かないと」と言われたのですが、本当に余裕がなかったのです。

話題に出ている部分にすぐ対応できるように準備した資料もめくりながらだったので余計にダメでした。

事前に「読書よりも価値のある時間を提供してやるぜ」と意気込んでいたことなどすっかり忘れていました。情けないです…。

とはいえ今回のアベマプライムの出演は非常に良い機会をいただけたと思っています。

テレビで活躍してる人たちの凄さを知ることができました。

それから出演者の方もテレビ局の方もみなさん良い人でした。

テレビの関係者って傲慢なのかなと勝手に思っていましたが、全くそんなことなく、むしろ緊張しまくりの私を手厚くフォローしてくれました。やはり優秀な人は他者を気遣う余裕もあるのです。

次回があればもう少し頑張りたいと思います。

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