エロい妄想をするとバカになるのか調べた実験

エロいことばかり考えると脳がバカになるといわれることがあります。

果たして科学的根拠のある話なのでしょうか?

結論からいうと創造的思考力(クリエイティビティ)は下がりますが、分析的思考力は高まるようです。

エロいことを妄想させる実験

アムステルダム大学の実験では参加者をセックスについて妄想するグループ、恋人との散歩を妄想するグループ、一人での散歩を妄想するグループの3つに分けました。

それからテストを受けさせました。テストには創造的思考と分析的思考を試すものの2つがあります。

エロい妄想とバカについてのテスト

創造的思考を試すテスト

創造的思考を試すテストでは「B.C.544と刻印されたコインを見て警察に通報したのはなぜか?」といったような問題が出されました。(※答えは紀元前に製造されたコインにそれを意味するB.C.と刻印されているはずはないので偽物と分かったからです)

この創造的思考を試すテストでは恋人との散歩を妄想したグループのスコアが最も高く、次いで一人での散歩を妄想したグループとなりました。

セックスについて妄想したグループのスコアが最も悪かったのです。

分析的思考を試すテスト

分析的思考を試すテストでは「AならばB、BならばCであるとき、AならばCは成立するか?」といった対偶の問題が出されました。

こちらのテストではなんとセックスについて妄想したグループのスコアが最も高くなったのです。最も低かったのは恋人との散歩を妄想したグループでした。

これらの結果は妄想ではなく、認識できないよう一瞬だけ単語を見せて条件づけした実験でも再現されました。

「love」などの単語を一瞬だけ見せられたグループは創造的思考力が高まり、「eroticism」などの単語を見せられたグループは分析的思考力が高まったのです。

参考にした論文:Why Love Has Wings and Sex Has Not: How Reminders of Love and Sex Influence Creative and Analytic Thinking.

エロについて考えると局所的な特徴に注意を払うようになる?

なぜこのような結果になるかハッキリとした理由は分かりませんがもしかすると知覚処理のスタイルが受ける影響が関係しているかもしれません。

愛について考えると全体の特徴に注意を払うようになり、エロについて考えると創造的な思考力を弱め局所的な特徴に注意を払うようになるのかもしれないということです。

ちなみに恋愛中はバカになるというのは判断力を司る前頭葉の働きが弱まるからと言われています。

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