アニメが好きな彼氏というのは全く珍しいものではありません。
しかし、エッチな動画も二次元ばかり見ていると、生身の人間は愛せないの?と思うかもしれません。
特にセックスの回数が減っていれば、それが原因では?と不安も生じます。
果たして、エロアニメやエロマンガを好む男性は特殊な性癖を持っているといえるのでしょうか?
また、そのような趣味を持つ人は、内にこもりがちなため、恋人にも心を開きにくいのでしょうか?
二次元でなければ興奮しない?
オタクと呼ばれる人たちに限らず、二次元でなければ興奮しないという人はいます。しかし、それは極一部の人たちだけです。
付き合った当初から全くセックスがなかったというのならそうかもしれませんが、そうでないなら二次元のエロ動画が好きだったとしても、一般的な性癖の持ち主である可能性が高いです。
仮にあなたとのセックスの頻度が減っていたとしても、最初はアニメに対する性癖を隠して付き合っていたけれど、我慢の限界がきてしまったということではないのです。
単にマンネリしただけです。
某動画サイトで最も検索された言葉
そもそも二次元のエロ動画はオタクであろうとなかろうと多くの人が視聴しているメジャーなジャンルです。
世界的に有名なPで始まる卑猥な動画サイトがあります。お世話になっている人も多いでしょう。
このサイトがどんなキーワードで検索するユーザーが多いのかというデータを公表しています。
2023年の第1位は「HENTAI」でした。
この言葉の由来は日本語の「変態」です。しかし英語圏ではエロアニメやエロマンガを意味する言葉として浸透しています。
日本のアニメのクオリティが高く世界的に人気なので、日本語でエロい意味を持つ言葉ということでHENTAIがいつの間にか二次元エロを意味する言葉として拡散したのです。
つまりエロアニメは多くの人に支持されているジャンルなのです。
女性も見ている人は多いです。汚らしく感じないのでエロコンテンツに関しては二次元のほうが好きという人もいます。
※ちなみに「エッチ」の語源も「変態(Hentai)」の頭文字ですが、こちらは日本でしか通じません。アメリカ人に「Let’s have H」と言ってもポカンとされるだけです。
アニメキャラクターを魅力的と評価しやすいけれど
二次元のエロが好きな人は、そうでない人と比べて違いがあるのか?ということを調べた研究があります。
マッコーリー大学の研究者らが実施したものです。
この研究では208人の男女からポルノの消費嗜好や、人間関係のスタイル、性愛の好みなどのデータを取得しました。
それらを分析したところ、エロアニメを視聴している人は、アニメキャラクターを魅力的と評価しやすい傾向にあることが分かりました。
ただし、実際の人物についても、エロアニメを視聴しない人と同じレベルで魅力的と評価することも分かりました。また女性の好みにも特別な違いはありませんでした。
つまり、二次元好きだからといって、生身の人間を愛せないということではないですし、異性の趣味が変わっているということもないのです。
☑︎結婚前からセックスレスのとき必ず確認しておくべきポイント
アニメ好きのオタクはコミュ障なのか?
人間関係を築くうえで基本となるフレームを「愛着スタイル」と呼びます。
適度な距離感と信頼感を持てる人は安定型の愛着スタイルを持っているといえます。
依存しすぎてしまう人は不安型の愛着スタイルを、距離を置き過ぎてしまう人は回避型の愛着スタイルを持っているといえます。
アニメ好きは内にこもりがちなため、恋人にも心を開かないというイメージを持っている人もいるかもしれません。
実はさきほどの調査ではこの愛着スタイルも調べているのですが、エロアニメを視聴している男性が回避型の愛着スタイルを持っているということはありませんでした。(※1)
つまり、アニメ好きの彼氏があなたに心を開いていないのなら、他の理由があるということです。
そもそもオタクがコミュ障というのは単なるステレオタイプです。
事務所が秋葉原の近くなのでブラブラと散歩しながら色々なお店を見ていますが、アニメ専門店のお客さんも普通の人ばかりです。カップルも多いです。
※1 女性に関してはエロアニメを視聴している人の方が回避型の愛着スタイルを持っている可能性が高いという結果になっています。
検索ワードのランキングの第2位は何か?
余談ですが先ほどの動画サイトの検索ワードのランキングの第2位は「milf(熟女)」でした。
レスになったときに「もう年だから魅力がなくなった」と諦める人もいますが大間違いということです。
また第4位には「Japanese」が入っていました。
これは日本人の女優さんが世界的に人気ということなのでしょうか?
それとも、日本人視聴者が多いということなのでしょうか?
おそらく後者でしょう。なぜなら国別トラフィック(どこの国から見られているか)のランキングでは日本が第6位に入っているからです。(第1位はアメリカ)
みんな性欲がないわけではないのです。レスでも諦めてはいけません。
参考文献:J.I. Park, A. Blomkvist, M.K. Mahmut. (2022). The differentiation between consumers of hentai pornography and human pornography.