セックスに飽きたらクーリッジ効果を応用しよう

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男性でも女性でもセックスに飽きるのは自然なことです。

同じ相手と似たようなパターンでしていれば特にそうでしょう。

セックスに飽きてしまったときはクーリッジ効果を応用しましょう。

クーリッジ効果とは

クーリッジ効果とは動物が同じ相手と何度も交尾をして飽きた直後でも、新たなパートナーに出会えば性欲が回復するという効果です。それにより再び交尾を始めるのです。

特に哺乳類での現象を指すことが多いです。新しい相手を見たときのドーパミンの分泌が影響しているといわれています。

人間でいうならパートナーとのセックスに飽きても新しい相手とすることになれば興奮が復活するということです。

逆に言えば同じ相手と何度もしていると慣れが生じてドーパミンの分泌も減り興奮しにくくなります。

クーリッジ効果は動物行動学者のフランク・A・ビーチが名付けたものですが、その由来となった逸話は以下のとおり面白いものです。

カルビン・クーリッジ大統領夫人が鶏舎を見学しているとき雄鶏が盛んに交尾しているのを見た。
 そしてスタッフにどれくらいの頻度でしているのか聞くと「毎日何度も交尾しています」と答えた。
それを聞いた夫人は「私の夫にそれを教えてあげて」と言った。
 この話を伝えられた大統領が「その雄鶏は毎日同じ雌鶏と交尾してるの?」と聞くと、スタッフは「いいえ、毎日違う雌鶏としています」と答えた。
大統領は「私の妻にそれを教えてあげて」と言った。

このストーリーが実話かどうかは不明ですがアメリカンジョークとしても割と有名なものです。

動物は同じ相手とでは飽きるけれど、相手を変えれば何度でもできるということです。

男性は新しい相手を見ると精子の質が変化する

人間がセックスに飽きても新しい相手とならやる気になれるのもクーリッジ効果といえます。それを証明するようなフロリダ大学のポール・ジョセフラらの実験があります。

この実験では18歳から23歳までの男性23人に15日間で7回のマスターベーションをして射精をしてもらいました。

このとき1回目から6回目まで全て異なるエッチな動画を見ながらしました。しかし出演している女性は同じでした。7回目だけは違う女性が出演している動画を見ながらしました。

そして各回ごとに射精された精子を調べました。すると新しい女性を見た7回目では射精量および運動性精子の量が大幅に増えていたのです。

また別の実験ですが男性に陰茎の変化(=興奮度)を記録する装置をつけて性的刺激に晒した場合も、同じ刺激では慣れが生じて興奮は落ちますが、毎回異なる刺激の場合は高い興奮状態を維持できることが判明しています。

女性も飽きると性的興奮が落ちる

女性の場合は愛し合う人とのセックスほど心が満たされ肉体的な快感も高いと言われています。

もし妊娠しても母子ともに生活の安全が保証されているという安心感が自分を解放しやすくするからなどと進化心理学の世界では理由付けられたりします。

つまり関係が深まるほどセックスがより良いものとなるのであまり飽きないはずです。

しかし当然ですが女性もセックスに飽きます。

ニューヨーク州立大学の研究者らが男女を対象に先ほどと似た内容の実験を行っています。(こちらは自慰はせずに興奮度を評価するだけですが)

その結果、女性も同じ刺激に慣れることで興奮が低下することが分かっています。

ラットの実験でも、同じオスと交尾をして疲れ果てたように見えるメスに新たなオスを与えると興味を示すことが分かっています。

クーリッジ効果は男性だけではなく女性にも起こりますから、あなたが愛する人とのセックスに飽きたと感じ、他の男性との行為に興味が沸いてもおかしなことではありません。

セックスに飽きた時にどうするか?

セックスに飽きたときは斬新さが必要です。

即効性のある方法としては一緒に3Pを体験することなどがあります。しかしかなりハードルが高い方法です。

第三者が参加する行為ではソシオセクシャリティ(関係外での性行為にどれだけ興味があるか)によっても満足度が異なります。

ですから関係性や性生活に変化をもたらすことを意識的に行ってみましょう。

お互いが外見の雰囲気を変えるだけでも変化が期待できます。夫婦のマンネリ解消にもイメチェンが効果的なことがあります。

さきほどの実験では女性の場合は人が変わるより同じ人が新しいプレイをする方が興奮が復活しやすいことも分かっています。

またセックスに性的興奮だけを求めていると飽きるのが早くなります。

大切な相手との最高のセックスは必ずしもAVのような激しく変態的なものではありません。

親密さやその瞬間への没頭などで生み出されるものなのです。

<参考文献>
・Paul N. Joseph & Rakesh K. Sharma. (2015). Men Ejaculate Larger Volumes of Semen, More Motile Sperm, and More Quickly when Exposed to Images of Novel Women.
・Kathryn Kelle and Donna Musialowski. (1986). Repeated Exposure to Sexuaily Explicit Stimuli: Novelty, Sex, and Sexual Attitudes.