オナニーではイケるのにセックスではイケないという女性は少なくありません。約20%~30%はいるとされています。
セックスのピストンではクリトリスが上手く擦れないことに原因があることもあります。(中イキは神経の回路が出来ていないとなかなかできない)
このような場合には男性側が動かし方を変えればイケるようになります。
それでもイケないという女性は性格が影響しているかもしれません。
オーガズムに達するかどうかは心理状態が影響する
女性がセックスでイケないという場合には身体的な問題が注目されがちです。
しかし精神的、社会的な問題も大いに関係しているのです。
彼氏や夫が必死にイカせようとすればするほどに「イカなくちゃ」とプレッシャーを感じてさらにイキにくくなるという経験をしたことのある女性もいると思います。
このことからも分かるように心の問題がオーガズムと密接に関わっているのです。
人間の三大欲求のうち睡眠や食事に関しては子供の頃から良いことと教育されてきました。しかし性欲(セックス)については禁忌とされることが多かったはずです。
そのため成人後も心のどこかでセックスはイケないものという罪悪感を持っている可能性があります。
それによって自己を解放できずに性を楽しめなくなっていることもあります。
適度な恥じらいは必要ですが、度を超すと体は反応しにくくなるのです。
また心配しすぎな性格によって「スタイルが悪いと思われていないかな?」などと考えて行為に集中できないこともあります。
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セックスでイケない女性の性格
性格とオーガズムの関係について調べたキングス・カレッジ・ロンドンの研究があります。
18歳から78歳まで約2,600人の女性を対象に、性格や過去の体験、オーガズムの頻度を調べたものです。
これによると、イキにくい女性の特徴としてまず、結婚していないこと、子供がいないこと、性的虐待を受けたことがありました。
性格的特徴としては、内向的であること、感情が安定していないこと、新しい体験への開放性が低いことが挙げられました。
他の研究ですが新婚夫婦のセックスの頻度に妻の開放性が僅かに関連することも分かっています。
双子のイキやすさの違いを決めるもの
イキやすさには遺伝的要因も3割から4割ほど関係しているといわれています。(調査によっては6割が遺伝の影響というものもあります)
しかし、遺伝の影響があったとしても、性格も影響していると考えられます。
実は今回の研究の対象となったのは全て双子なのです。つまり一卵性なら約100%、二卵性なら約50%は同じ遺伝子を持っているということです。
それでもイキやすさには違いがある双子もいました。その違いがある双子では内向性や不安定さに差があることが分かりました。これらの性格特性がある女性のほうがイキにくいのです。
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セックスに対してワガママになる
性格はパートナーの選択や、親密な関係の作り方、コミュニケーションに影響し、それがセックス中の感情にも関係します。つまり性格がイキやすさに影響するということです。
イクことが必ずしも最高のセックスにつながるわけではありません。
しかし若い時から毎回のようにイケないと、セックスが楽しめないどころか、苦痛になってしまうこともあります。
それがセックスレスにつながることもあります。
だからといって性格を変える必要はありません。
セックスに対する態度を変えれば良いのです。
快楽を得たり、オーガズムに達する権利があると考えている女性ほどセックスの満足度が高いことが分かっています。
パートナーに合わせるだけではなく、もっと自分の欲求を出していきましょう。
今回の調査では、協調性と誠実性の低さはイキにくさに関係しないことも分かっています。もっとワガママになって良いのです。
参考文献:Juliette M Harris, Lynn F Cherkas, et al. (2008). Normal variations in personality are associated with coital orgasmic infrequency in heterosexual women: a population-based study.