義務感によるセックスというとセックスが嫌いな妻が仕方なくしているイメージが強いかもしれません。
しかし夫も義務としてセックスをしているケースが意外とあります。
しかも厄介なことに妻であるあなたはそのことに気づいていないかもしれません。
なぜならやる気がないときでも夫から誘うことがあるからです。
男性がセックスに感じている義務
男性がセックス(性)について感じる義務には2つがあります。
1.性欲の高さが男らしさ!というプレッシャー
1つは社会的な圧力によるものです。
社会には男性の性欲は強くいつでも女性を求め続けるものというイメージがあります。
そしてその姿こそが男性のあるべきものという暗黙の了解のもと様々なものが設計されます。
映画や漫画などのエンタメ作品も性的なイニシアティブは男性が取るものという前提で描かれることが多いです。
友人同士の会話でも男性は常にエロいことをしたいものという共通認識がそこに横たわっています。
こういった社会的な要因によって性に積極的でなけれなならないという有害な男らしさが刷り込まれます。
するとそれほど性的興奮がない状態でもそれに興味があるような言動をしなければと感じてしまうのです。
2.妻に対する義務感
もう1つの義務は妻に対するものです。
妻から誘われたときに断ってしまうと機嫌を損ねたり傷つけてしまうのではないかと考え、乗り気でなくとも応じるという男性は少なくありません。
そして妻からのさり気ないアピールに気づいたときには自分から誘わなければという義務感に駆られることもあるのです。
常に妻を求めている姿勢を見せ続けなければというプレッシャーを感じ、ムラムラしていなくとも誘うという男性さえいます。
このパターンだと夫が義務としてセックスをしていても妻は気づくことは出来ないでしょう。
義務としてのセックスを続けるとどうなる?
夫が義務としてセックスをしていたとしてもレスになっていないのなら良いのでしょうか?
妻の誘いを断ってもOKな雰囲気を作ることで夫婦生活の頻度が減るくらいなら、義務感によるセックスでも継続したほうがレスになるリスクは低いのでしょうか?
カナダ・ゲルフ大学のサラ・ハンター・マレー博士の研究を紹介します。
博士は男性が社会的プレッシャーに沿うような性的態度を見せるか?ということを調べました。
その中で交際期間の長い男性30名にインタビューを行ったところ、その多くが男らしさのアピールや妻への配慮のためにセックスに高い関心があるように振舞っていることが分かりました。
そしてもう1つ重要なことが分かりました。それは男性がそのようなプレッシャーから抜け出したいと思っているということです。
セックスしたいのを我慢するのも辛いですが、したくないのにしたいように振舞うのも辛いのです。
夫に義務としてのセックスを続けさせればレスにはならないかもしれません。
しかし仕事や日常生活の中で精神的な不調をきたす可能性は高まるでしょう。
妻とセックスをしなければという義務感が強くなりすぎると妻だけEDになるリスクも考えられます。
☑︎賢者タイムに2回戦を求められるとセックスが面倒になってしまう
夫に義務感によるセックスをさせないために
夫に義務感によるセックスをさせないためにはどうすれば良いでしょうか?
まずは妻であるあなたが自尊心を持つことです。
例えば自分の体型に自信を持っていない妻の場合は求められないことで「私が魅力的でないからだ」と考えてしまいます。
そしてそう考えてしまうことは夫も知っていますからセックスしなければと感じてしまうのです。
さきほどの調査でもそのような理由で夫が無理をすることがあると分かっています。
また無言の圧力を掛けたり、男性なら性欲が強くて当然という認識を持たないことも大切です。
参考文献:Sarah Hunter Murray. (2017). Heterosexual Men’s Sexual Desire: Supported by, or Deviating from, Traditional Masculinity Norms and Sexual Scripts?