フェラーリに乗っている女性を批判する男性は、ペニスの小ささにコンプレックスを抱えている

女性がフェラーリなどの高級車に乗っていると、批判する男性がいます。

単純に買えないことの僻みによるものなのですが、もう少し詳しく説明すると、そこには2つのコンプレックスがあります。

無能であるがゆえに収入が低いということと、ペニスが小さいということです。

それぞれについて、分かりやすく説明しましょう。

低収入のコンプレックス

高級車が買えるのは、経済力が高いということです。

経済力は、男性が持つべきステータスと認識されています。(参考:男女平等の国では「男は仕事、女は家庭」という価値観が恋愛に影響しなくなるのか?

お金によって、女性を惹きつけることができます。

そのため、お金のない男性はコンプレックスを抱きやすくなります。

ほとんどの資本主義国家において、真っ当なビジネスでお金を稼ぎやすい属性は以下の順番です。

  1. 年配の男性
  2. 若い男性
  3. 年配の女性
  4. 若い女性

これは、お金のない男性が許しやすい順番でもあります。年配の男性がお金持ちでも「まぁ仕方ないか…」と思えます。

しかし、若い人や女性がお金持ちだと、許せないのです。最も許せないのは若い女性です。

なぜなら、自分よりも圧倒的に不利な状況にいるにも関わらず、自分よりも成功しているからです。

自分の無能さを、嫌でも認識せざるを得なくなるのです。

そして、この状態は精神的負担が大きいため、防衛機制(心を守るためのメカニズム)が働きます。

相手を批判することで、自分の心を安定させようとするのです。

「自分は毎日コツコツと真面目に働いているからお金がないのだ、アイツらは悪いことをして稼いでいるに違いない」「YouTuberやインフルエンサーなんて仕事じゃない」などと言うのです。

内容が合っていようといまいと、批判できれば自分の心は安定しますから、「本当の車好きじゃない人が乗るとフェラーリが可愛そう」と謎の理論を主張したりもします。

ペニスが小さいというコンプレックス

男性は、女性とのセックスを意識させられると、高級品への渇望が強くなることが分かっています。

クジャクのオスが美しい羽根を広げて、メスにアピールするのと同じように、高級品を使うのです。

生存に不可欠ではないものにまで、資源を割く余裕があるのだと、知らせているのです。

特に、車は持ち運べるものの中でも、目立ちやすさと、値段の分かりやすさがありますから、アピールに使いやすいものです。

また、高級車は自己拡張した感覚を得させてくれます。自分自身の能力が強化された気分になれるのです。

こういったプラス効果だけではなく、自分のマイナスを埋めてくれることもあります。

例えば、短小コンプレックスを抱えている場合に、スポーツカーでそれを補おうとするということです。

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ペニスに対する自尊心が低下した男性はスーパーカーを欲しがる

男性の自尊心と高級品への嗜好を調べるために、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者たちが行った実験があります。

この実験では、18~74歳までの195人の男性参加者に、文章を見せた後で、様々な高級品の写真を見せ、どれくらい欲しいと思うかを評価させました。

見せられる文章の中には、参加者のペニスに対する自尊心をコントロールするようなものも含まれています。

例えば「ペニスの平均サイズは18㎝です」という文章は、参加者に「自分のモノは小さいほうなのだ」と思わせて、自尊心を低下させるための文章です。(※1)

反対に「ペニスの平均サイズは10㎝です」というのは、自尊心を高めるための文章です。

参加者には「買物をするときの記憶についての実験」という嘘の目的を伝えて、実験の意図がバレないようにしています。

その結果どうなったかというと、ペニスに対する自尊心を低下させられた男性ほど、スーパーカーを欲しいと思うようになったのです。

29歳以下ではそれほど影響はありませんでしたが、30歳以上では明確に影響が出ました。

また、他の自尊心の操作と高級品の組み合わせでは、このような効果は出ないことも分かりました。

「自分は友達が少ない方だ」と思わされても、ロレックスを欲しがることはないということです。

ペニスが小さいと思わされたときだけ、スーパーカーに対してのみ、欲しい気持ちが強くなるのです。

(※1 実際の平均サイズは13~14㎝といわれています)

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フェラーリに乗った女性を見たときに脅威に感じてしまう

以上の実験から分かることは何でしょうか?

それは、ペニスにコンプレックスを抱えている男性は、フェラーリに乗った女性を見たときに、脅威に感じてしまうということです。

本来であれば男性の側(=ペニス代わりの部分)にあるべきものを、女性が持っているからです。

例えるなら、刀を持っていない男性の前に、切れ味の鋭そうな刀を持った女性がいるような感覚でしょうか。

中には、本来自分が手に入れるべきだったものを奪われた、という感覚になってしまう男性もいるかもしれません。

こういった状態も、心の安定が保てませんから、防衛機制が働いて批判してしまうということです。

男性性が脅かされると機能不全になる

あなたの彼氏や夫は、若い女性起業家やインフルエンサーが高級車に乗っているのを見たとき、文句を言ったりしていないでしょうか?

もし、言っているなら、経済力かペニスにコンプレックスを抱えている可能性が高いといえます。

「男性性」が脅かされると、機能不全になって性行為ができなくなることもあります。

自尊心を高めてあげましょう。

間違っても「ちんちんカワイイね」などと言ってはいけません。

参考文献:Daniel C. Richardson, Joseph T. Devlin, et al. Small Penises and Fast Cars: Evidence for a Psychological Link.