旦那の束縛が激しいのは「配偶者保持行動」をしているから!対処法は尊敬を伝えること

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束縛の激しい旦那にうんざりしているかもしれません。

飲み会や食事会に参加させなかったり、勝手に手帳やスマホを見ていることもあります。

こういうことをされ続けるとストレスが溜まりますね。

このような束縛の激しい旦那を変えるにはどうすれば良いでしょう?

それは尊敬を伝えてあげることです。

束縛は「配偶者保持行動」の一環

人間を含め動物はパートナーとの関係を維持するための行動をします。

このような行動を「配偶者保持行動(Mate retention behaviors)」といいます。束縛するのもこの一種です。

配偶者保持行動には二種類の戦略があります。

「利益提供型」と「コスト課徴型」です。

利益提供型はプレゼントをあげたり褒めたりします。浮気するより自分といた方が利益があると思わせようとする戦略です。

コスト課徴型は暴力や脅し時間の略奪によって心理的にコントロールします。浮気するチャンスは少ないと思わせたり浮気するのは危険と思わせる戦略です。束縛はこちら側となります。

旦那が束縛するのは自分の市場価値が低いと思っているから

男性はパートナーの浮気を疑った時ほど配偶者保持行動をすることが分かっいます。

またどちらの戦略を選ぶかは男性の恋愛市場における価値によって決まります。

市場価値が高い男性(経済力や知性がある)は利益提供型を選びます。

経済力があればプレゼントが買えますし、知性があれば気の利いた褒め言葉が言えるからです。それに利益提供型の方がリスクが小さいです。

これに対し恋愛市場における価値が低い男性はコスト課徴型を選ばざるを得ません。

プレゼントを買う余裕がありませんし、喜ばせるようなセリフも言えないからです。

また「自分のような人間の言葉は響かないだろう」というネガティブな思考もありますから、強引に引き止める戦略を選んでしまうのです。

あなたの旦那が束縛するのは自分の市場価値が低いと思っているからです。

妻から尊重されている夫は利益提供型の戦略を採用しやすい

オークランド大学のクリストファー・ホールデン博士らが、107組のカップルを対象に行った調査があります。

この調査では、カップルのそれぞれが、自分の自尊心と、パートナーに対する尊重/評価を回答しました。

また妻側は夫がどのような配偶者保持行動をすることが多いかも報告しました。

その結果、自尊心の高い男性はコスト課徴型の中でも直接的な行為が少ないことが分かっています。

離れている時に居場所の確認をしたり、他の男性がいる会合への参加を禁止したりする可能性が低いということです。

また、妻から尊重されている夫は利益提供型の戦略を採用しやすく、コスト課徴型の戦略を採用しにくいことも分かりました。

つまり高価なプレゼントを贈ったり、愛情を示したり、お願い事を聞いてあげることで、良好な関係を維持しようとしているのです。

束縛が激しい旦那への対処法

今回の実験から何が分かるかというと、実際の市場価値よりも、本人がどう思っているかが、採用する戦略に影響するということです。

旦那の市場価値が低くても「自分には価値がある」と思えればコスト課徴型の戦略を選ばなくなるのです。

ですから旦那の束縛が激しいのであれば自尊心を高めてあげましょう。尊敬できる部分を具体的に伝えてあげると効果的です。

また、褒められた時に「あなたに〇〇と言われると自信が持てる」と言うと、自分の言葉には価値があると思えますから、愛情深い言葉を掛けることへの動機が高まります。

そうすることで、少しずつ旦那の自尊心は変化していくのです。

余談ですが、旦那に疑われているのかな?と思ったときにそれを察して自分から「不倫なんかしないよ」と言うのは逆効果となることがありますから気をつけましょう。

「わざわざ口に出すということは可能性がゼロではないと思っているのだ」と認識されるリスクがあります。

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参考文献:Holden CJ, Shackelford TK, Zeigler-Hill V, Miner EJ, Kaighobadi F, Starratt VG, Jeffery AJ, Buss DM. Husband’s esteem predicts his mate retention tactics. Evol Psychol. 2014 Jun 23;12(3):655-72.