エッチなことに関するフェチというのは色々あります。
お尻フェチとか、鎖骨フェチとか人によって千差万別です。
ふとした瞬間にこれらの手がかりがトリガーとなって性欲のスイッチが入ることもあります。
もしあなたが夫や彼氏とのセックスがマンネリしているなら、相手が何フェチか知ることで、興奮を甦らせることができるかもしれません。
そこで今回はフェチ(フェティシズム)とセックスについて解説したいと思います。
フェティシズムとは何か
フェティシズムとは元々は呪物崇拝を意味しました。石などの物体に祈るということです。
それが精神医学の文脈で使われるようになり、現代ではより幅広く用いられるようになりました。マニアックな性的な好みを意味するケースも多いです。
太腿もや腰といった身体のパーツや、靴や下着といったアイテムに対する嗜好を表したりします。
ある意味ではこれも崇拝といえるでしょう。
エッチな気分になっていなくとも、それが視界に入っただけで興奮し始めることもあります。
マンネリした夫婦であっても、見慣れない角度から見たり、新しいアイテムを着用している姿を見ることで、フェティシズムを喚起することもあるのです。
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何フェチが最も多いのか?
いきなり相手に何フェチか聞くのは難しいと思いますが、多くの人が好むメジャーなフェチというものがあります。
それは何かと言ったら「足」に関連するものです。
心理学者のザック・ズデネク・チェルノフスキー博士が、エスコートガールやストリッパーとして20年以上のキャリアを持つ女性から聞き取りした調査があります。
これによると、男性客が最も多く持っていたのが足フェチだったのです。
女性の足を撫でたりキスしたりするだけではなく、その足を自分の顔に押し付けたりするフェチは珍しいものではなかったそうです。
また高いヒールやストラップのついたサンダルを履くように依頼する客も多かったそうです。
次に多かったのが下着だそうです。特に着用済のものを購入したがる客が多かったのだとか。
足フェチが多いことはボローニャ大学のクラウディア・スコローリらの調査でも分かっています。
この調査ではネット上でフェチについて言及されたトピックを解析しています。
それによると、身体的なパーツについては足とつま先、アイテムについてはストッキングやスカート、靴といった足に履くものが多いことが分かっているのです。
フェチは条件づけによって獲得される
何フェチになるかは先天的なものではなく、経験による後天的なものとされています。
つまり何らかのエロスを感じさせる刺激と同時に示されることで、そのフェチになるということです。
ブラジャーを見て興奮するのも、それが女性が胸につけるものと学習しているからということです。
ブラジャーをしない文化の孤立した民族の男性は興奮しないということです。
AVを見たことがある人なら知っていると思いますが、本編が始まる前に「海賊版は犯罪」という警告画面が表示されます。
男同士の会話で「あの画面を見ただけで興奮する」といって笑ったことがあるのですが、これがまさに条件づけです。もしかしたら警告画面フェチという人もいるかもしれません。
あなたのパートナーが何によって条件づけされてフェチになっているのか分かれば、日常生活のちょっとした瞬間にそれを提示することで、興奮を喚起させられるかもしれません。
ちなみにエッチなプライミング効果(※1)は一瞬だけ刺激を与えても影響が出ることがあります。ぜひ活用しましょう。
※1 先行刺激によって後続処理が影響を受けること。例えば裸の女性(先行刺激)を見るとその後に他の女性を見たときもエッチなことを想像(後続処理)しやすくなるなど。
<参考文献>
・Zack Zdenek Cernovsky. (2015). Fetishistic Preferences of Clients as Ranked by a Sex Worker.
・C Scorolli, S Ghirlanda, et al. (2007). Relative prevalence of different fetishes.