男性も女性も性欲のサイクルがありますから、夫婦のしたいタイミングがいつも合うとは限りません。
タイミングが合わない日のほうが多いという調査結果もあるくらいです。
それでもエッチ（性行為）は夫婦の大切なコミュニケーションですから、合わないからと毎回放置するわけにもいきません。
そこで今回は、夫婦のしたいタイミングが合わないときの対処法を紹介したいと思います。
タイミングが合わないときの対処法
サウサンプトン大学のローラ・ボウェルス博士らが、229人の男女にパートナーとの性的欲求が合わないとき、どのように対処しているか聞き取ったデータがあります。
対象者の平均年齢は34.6歳で、平均の交際期間は8年です。
様々な対処戦略が挙げられましたが、大別すると次の5つとなります。
1.マスターベーション（自慰行為）
最も多かった対処法はマスターベーションでした。
一人でする場合もあれば、近くで一緒にする場合もありました。
動画や本を見たり、官能小説を読むという人もいました。
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2.別の行為を試す
挿入以外の別の行為を試す人もいました。
具体的にはオーラルセックス、手淫、オモチャの使用などです。
また一緒にシャワーを浴びたり、マッサージをする人もいました。
性的行為を行わず、抱きしめたりキスしたりと物理的に親密になることを求めたりもします。
3.コミュニケーション
相手から誘われて断るときなどにコミュニケーションを大切にする人もいました。
気分が乗らない理由をきちんと伝え、気持ちが冷めたからしたくないわけでないと伝えるということです。
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4.とにかくセックスする
欲求が低くてもとにかくセックスするという意見もあります。
自分の気分が乗らないときでも相手の感情を守るために応じる人もいます。
セックス自体は幸福のために良いことと、ポジティブに捉えるようです。
プレイを開始することで段々と興奮してくるという人もいます。
5.何もしない
タイミングが合わないときは何もしないという人もいました。
自分の性的欲求が高く、相手は低いときは、乗り気になってくれるまで待つようです。
自分がやる気になれないときは明確に「ＮＯ」という人もいます。
食事やエクササイズで気分を紛らわすパターンもありました。
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最も効果的な対処法はどれか
それぞれの対処法によって有用性は異なります。
最も多くの人が役立ったと答えたのはコミュニケーションでした。
どちらかが無理をすることもなく、傷つくこともないため有効な対処法と考えられます。
次いで別の行為を試す、とにかくセックスをする（※1）が続きます。
マスターベーションが役立つと考えているのは約半数でした。自分の性欲を解消するだけですから、相互作用は期待できないのかもしれません。
何もしないことが役立つと考える人は1割もいませんでした。
タイミングが合わなくとも、どちらかがしたい気分になっているのなら、何らかの対処が必要ということです。
※1 とにかくセックスをするという対処法が有効なのはお互いがしたい気持ちを持っているのにタイミングが合わないカップルです。レスの場合は逆効果となるリスクがありますから注意してください。
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参考文献：Vowels LM, Mark KP. Strategies for Mitigating Sexual Desire Discrepancy in Relationships. Arch Sex Behav. 2020 Apr;49(3):1017-1028.
