女性がオナニーに罪悪感を持ってはいけない理由。夫や彼氏の性にも影響する

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結婚していたり、恋人がいたりすると、オナニーをすることに罪悪感を抱く女性もいます。

女性が積極的に快楽を求めることははしたないとか、オナニーはパートナーのいない人がするものという考えが影響しているのかもしれません。

もしあなたがこのような考えをもっているのなら、すぐに捨て去りましょう。

そしてオナニーに対するポジティブな態度を持ちましょう。それによって男性の性的満足度も高まるのです。

なぜオナニーに罪悪感を持ってしまうのか?

男性と比べて女性はオナニーに罪悪感を持ちやすいことが複数の調査から判明しています。

なぜでしょうか?

理由の一つに「性的二重基準」が挙げられます。

これは、男性は性に積極的であることが望ましいとされるのに対し、女性は貞淑であることが望ましいとされる、社会に蔓延する相反する二つの基準のことです。

この性的基準の影響を受けていると、女性がオナニーをするのは悪いことだという無意識のバイアスを持ってしまうのです。

また、伝統的な性的信念も関係しています。オナニーはパートナーのいない人間がするもの、女性の性的快楽は男性が与えるべきものといった価値観を持っている人は少なくないことも様々な調査から分かっています。

こういった価値観を持っているとオナニーをした後に罪悪感だけではなく、虚しさまで感じてしまうこともあります。

女性がオナニーを肯定的に捉えると男性の満足度も高まる

オナニーに対して罪悪感を持ってしまう理由がお分かりいただけたと思います。

何となく感じているバイアスのせいだったのです。なので根拠のない罪悪感は捨て去りましょう。

それよりもオナニーをポジティブに捉えましょう。そうすることであなたの夫や彼氏にも良い影響が出ます。

サウサンプトン大学の研究者らが、104組のカップルを対象に、女性のオナニーに対する認識がどのような影響を与えるか調べています。

この研究ではカップルの双方に女性のオナニーについてどう思うかと、個々の性的満足度について、専用の質問票を使って聞き取っています。

オナニーについてどう思うかというのは、良いことか悪いことかの他に、恥ずべきものか、中毒的なものかといったことも含みます。

また、オナニーは体の官能性を楽しむことを教えてくれると思うかといったポジティブな要素も含みます。

全ての回答を分析したところ、女性がオナニーに対してポジティブな評価を持っていると、本人だけではなく、パートナーである男性の性的満足度も高いことが分かりました。

(※意外なことに男性が女性のオナニーをどう思っているかは男性の性的満足度を予測しませんでした)

オナニーとカップル間の相互作用

なぜ女性が自分のオナニーを肯定的に評価すると、男性の性的満足まで高まるのでしょうか?

それはカップル間の相互依存作用が働いているからと考えられます。

ここでいう相互依存作用とは行動や態度がお互いに影響し合って、関係全体に変化が生じる現象のことです。

女性がオナニーを良いものと考えていると心身ともに満足度は高まります。

するとセックスにも良い影響をもたらします。積極的になったり、反応が良くなったりします。表情や言葉に出ることもあります。

それが男性にも伝わると、男性も満足度が高まるということです。

実際に女性を気持ちよくさせることができたと実感した男性は肯定感や自信が高まることが研究で分かっています。

このように女性個人がオナニーをポジティブに評価することが、カップル双方の性的な満足度につながるということです。

逆にオナニーに罪悪感を持ってしまうと、セックスにも悪影響が出かねませんから注意しましょう。

オナニーは相手のためにもなる

男女のセックスには快楽の不平等が存在します。

具体的な例としてオーガズムギャップがあります。男性はセックスでたいていイケますが、女性はイケないことも多いというものです。

そのため定期的にセックスをしていても女性の性的な不満が溜まりやすくなるのは自然なことといえます。ですからオナニーをしたくなるのは悪いことではありません。

不満が溜まっていなくともオナニーしたい気分になるのは自然なことなのです。今回紹介した研究でも94.2%の女性がオナニーをしていました。

特に女性はオナニーをすることで性感帯が開発されることもあります。感じやすくなったり、イキやすくなるのです。

それよってセックスがより良いものになれば、パートナーである男性の満足度も高まるのです。レスの予防にもなるでしょう。

あなたがオナニーをすることが相手のためにもなるということです。罪悪感を持つ必要などないのです。

参考文献: Dilan Kilic, Heather L. Armstrong & Cynthia A. Graham (27 Jun 2024): (Dis)Similarities in Attitudes Between Partners About Women’s Solo Masturbation: A Dyadic Approach to Solo Masturbation and Its Associations with Sexual Satisfaction.

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