女性が性欲を高めるために持つべき「認知再構成法」の考え方

最近、性欲が落ちてきたと感じている女性は思考の癖を変えると良いかもしれません。

性に関することではなく日常生活における出来事に対する考え方を変えるのです。

今回は女性の性欲を高めるための「認知再構成法」に基づく思考法について説明したいと思います。

認知再構成法についての簡単な説明

まず初めに認知構成法について説明します。

例えばあなたの夫が仕事関係の飲み会に参加していて帰りが遅くなっているとします。そしてあなたはLINEを送りますが返信がありません。

このとき「連絡を返さないなんて私のことを大切に思っていないからだ」という思考が浮かぶかもしれません。

しかしすぐに「上司や取引先の人の手前、スマホを触れないのかもしれない」と他の可能性を想像できることもあります。

このように考えることが認知再構成法です。

要するに、最初にネガティブな思考が浮かんでも、他の可能性についても検討することができるかということです。

認知再構成法が習慣的にできる人のほうが性欲も高い可能性があります。

認知再構成法が出来る人は、新しい情報や自分と異なる意見を柔軟に受け入れるマインドを持っているともいえます。このようなマインドが性欲にも影響するからです。

例えば30代、40代になって性欲の低下を感じたときに「もう年だから…」と考え、その他の可能性を考慮しない人はそこで諦めてしまいます。

しかし「日常のストレスが影響しているのでは？」「新たな性欲の形の目覚めでは？」と他の可能性を検討できる人は、性欲が低下してもそれを一時的なものと考えることができます。

また認知再構成法が習慣的にできる人は新しいことへの開放性も高いですから、自分でも気づいていない好みのプレイや性癖があるのではないかと考えて性欲を高めるための挑戦的な行動を起こしやすいともいえます。

性欲のスイッチというのはどこにあるか分かりませんから、新しいことへの開放的な態度を持っているか否かは性欲の高さに影響する要因といえます。

認知再構成法の考え方ができる女性の性欲が高いことはインランド・ノルウェー応用科学大学の研究でも分かっています。

この研究では18歳以上の男女218名に、感情調整の方法や性的羞恥心が性欲にどのような影響を及ぼすか調べています。

感情調整の方法とは動揺するようなことがあったときに自分の心をどのように落ち着かせるかということです。認知再構成法もその一つの手段となります。

性的羞恥心とはセックスに対する恥じらいや自分もしくはパートナーの身体に対する嫌悪感などを指します。

この研究から感情調整の方法として認知再構成法を使用する女性はセックスに対する欲求が高いことが分かりました。

また、過去の研究では性的羞恥心が性欲の低下に関連するという結果のものもありますが、この研究では相関はありませんでした。

参考文献：K. W. Sævik & C. Konijnenberg. (2023). The efects of sexual shame, emotion regulation and gender on sexual desire.

うつ病の人や、考え方に偏りが生じている人のカウンセリングで「認知行動療法」という手法が用いられることがあります。

この手法により、嫌なことが起こったとき頭に最初に浮かぶ自働思考を変えることができます。

そこで用いられるのがここまで説明してきた「認知再構成法」です。勝手に浮かんでしまったネガティブな思考に対して「他の可能性はないか？」と考える癖をつけることで視野狭窄から抜け出すのです。

それを繰り返すことで脳の配線が変わり、最初に思い浮かぶネガティブな思考さえ変えることができるのです。

つまり認知再構成法は性欲に対する効果だけではなく、メンタルヘルス全般にプラスの効果をもたらしてくれるということです。

悩んでいるときや、落ち込んでいるときは視野が狭くなり、最初に頭に浮かんだ考えを100%正しいと認識しがちです。

それによって間違った思い込みを強めてしまのです。

あなたが自分の性や夫とのセックスレスで悩んでいる場合も、考え方が偏ってしまっている可能性があります。

一度落ちた性欲は二度と戻らない、セックスレスは克服できない、という思い込みを持ってしまっていないでしょうか？

悪い考えが浮かんでしまったときは「他の可能性はないか？」と考える癖をつけてみましょう。それが精神衛生にも性欲にも良い影響を与えてくれるはずです。

他の記事では女性の性欲を1.6倍も回復させる方法なども紹介していますから参考にしてみてください。