40代夫婦のセックスレス!このマインドがさらにやる気を失わせる

40代を過ぎての夫婦間のセックスは性欲によってのみ行われるものではありません。夫婦間の愛情や絆を深めるという目的もあります。

良好な関係を維持するためのコミュニケーションとしての役割も担います。

しかしこのような目的で行うセックスがレスの原因となることもあります。

性欲以外のセックスする動機

セックスに対するモチベーションというのは性欲があればその他の感情がなくても上がるものです。

しかし人間という動物の脳の仕組みから考えて、同じ相手に対して永遠に強い性欲を感じ続けることは難しいです。

結婚して何年も経つけれどパートナーに対して常にムラムラと欲情するという夫婦はかなりレアです。

なので結婚して何年か経過した40代夫婦がセックスをするには、自分たちが意識しているかどうかに関係なく、別の動機が存在していると考えられます。

「接近型」の動機:親密になりたい・関係を良くしたい

性欲以外のセックスをするモチベーションとしては夫婦間の良好な関係の維持という動機があります。

そしてこの動機には2パターンがあります。一つは夫婦の関係を良くするためにセックスしたいという動機です。

夫婦の関係をより良いものにするには心だけではなく身体のコミュニケーションも大切です。

それを本能的に理解しているため、若い頃のようなムラムラした感覚がなくとも、パートナーと結びつきたいという感覚が芽生えるのです。

もちろん「関係を良くするためにセックスしよう」などと意識はせずに、愛情やお互いの身体的快楽のためにしているという意識のほうが強いでしょうが。

このような親密になるためにセックスをする動機を「接近型」といいます。

(余談ですが、接近型の動機の人は性欲のレベルも高く落ちにくいことが分かっています)

「回避型」の動機:相手の機嫌を悪くしたくない・対立を避けたい

もう一つの夫婦間の良好な関係の維持のためにセックスをする動機は「パートナーの機嫌を悪くしたくない」「対立を避けたい」というものです。

夫婦であってもセックスに対する欲求には差異が生じます。一方はしたいけれど、もう一方はしたくないという状態は珍しくありません。

仮にパートナーがセックスをしたいという機会が多く、自分が少ない場合には断ることが多くなるでしょう。

しかし毎回のように断っていると相手の機嫌が悪くなり、夫婦関係が険悪になります。

それを避けるために自分はそれほどしたくなくともセックスを受け入れることがあります。

このような後ろ向きな動機を「回避型」といいます。

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40代と50代のセックスに関する調査

夫婦間の対立を避けるためという回避型の動機によってセックスをしていると性的満足度が低下し、セックスレスにつながる可能性があります。

回避型の動機でセックスする人の満足は低い

カナダのゲルフ大学のモニカ・ジョルジーバらが行った中年のセックスに関する調査があります。

この調査では40代と50代の約600人の男女に、セックスをする動機と満足度に関する聞き取りを行っています。

結果を分析したところ、回避型の動機によってセックスをする人は満足度が低いことが分かっています。

男性はパートナーの満足のためにセックスする人が少ない

ちなみにこの調査では女性よりも男性のほうが回避型の動機によってセックスをする人が少ないことも判明しました。

あなたは「私は気分が乗らなくても応じることがあるのに、旦那はどうして遠慮なく断るのよ!」と思ったことがあるかもしれません。

だとしたらその理由は、男性がパートナーの満足のためにセックスしようという動機を持つことが少ないからと考えられるかもしれません。

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パートナーを喜ばせるために自分を犠牲にするのは危険

ここまでの説明により、相手の機嫌のためにセックスをすることでよりレスを加速させるリスクがあることが分かったと思います。

お互いの性的満足度を高めたいと思うことは愛情を深めるうえで大切なことですし、それによって夫婦間の絆は強まるでしょう。

しかしその思いを強くし過ぎてしまい、自分の感情を犠牲にしてまで相手に合わせることは非常に危険です。

ヨーク大学のアリエル・ショイケドブロドらの研究では、自分のニーズを犠牲にしてまでパートナーの性的満足度を追求することが、セックスの満足度だけではなく、関係への満足度も低下させることが分かっています。

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性的興奮以外のセックスの楽しみに視点を向ける

特に40代を過ぎると夫婦間の性欲に大きな差が生じることは珍しくありません。

あなたもしくはパートナーのどちらかが嫌々に義務としてセックスをしている可能性もあるでしょう。

パートナーの性的ニーズに応えようとする動機が強い人ほどこのような状況に陥りがちです。

自分の感情を犠牲にすると余計にセックスが嫌いになりますから、適度な自己主張が大切です。

また性欲が低下しているという人も、性的興奮以外のセックスの楽しみに視点を向けてみると満足度が復活する可能性があります。

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参考文献
・Motives between the Sheets: Understanding Obligation for Sex at Midlife and Associations with Sexual and Relationship Satisfaction.
・Being Responsive and Self-Determined When it Comes to Sex: How and Why Sexual Motivation is Associated with Satisfaction and Desire in Romantic Relationships.

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