セックスの回数が少なかったり、レスなのに旦那が一人でオナニーをしていると不安になるかもしれません。
しかし、旦那がオナニーをしているからといって、セックスが復活しないということはありませんので安心してください。
むしろさせておいてほうが良いです。
注意したり責めることだけは絶対にしてはいけません。
無理な禁欲は精神的な負担が大きい
男性は射精しないと溜まる生き物だから、オナニーさせなければ妻とやりたい気持ちが高まるのでは?と思うかもしれません。
逆に一人でオナニーばかりさせていたらセックスする気が消失してしまうと不安になることもあるでしょう。
確かに定期的な禁欲が夫婦の営みに良い影響を与えてくれることもあります。(参考:夫婦の夜の営みを増やすための方法)
しかし、それは本人が主体的に取り組むことが大切です。
オナニーを無理矢理に禁止されることで一時的にレスが解消しても、旦那の精神的負担は非常に大きなものとなります。
健全な性生活には安定したメンタルが必要ですから、一人でこっそりしていることを咎めたり、止めさせたりすることは長い目で見れば悪影響となります。
オナニーはメンタルを安定させる
メンタルの安定という意味でもオナニーはした方が良いといえます。
オナニーをすることによって、ドーパミンやオキシトシンが分泌されます。
これらは「幸せホルモン」などとも呼ばれ、幸福感をもたらしたり、ストレスを解消する働きをしてくれます。
また、睡眠の質が上がる効果も判明しています。
それだけではなく定期的に射精をしている男性は前立腺ガンのリスクが下がる可能性も示唆されています。(これに関しては効果ナシという研究もありますので確定していません)
反対にオナニーをしなくなると、うつ病などメンタルの悪化が懸念されます。(参考:オナ禁の効果の科学的根拠とされる論文は撤回されていた!メンタルにも悪影響)
勃起の機会を増やすと勃起力がアップする
オナニーのし過ぎによって男性器の元気がなくなるのでは?と心配になる人もいるかもしれません。
しかし、その心配は不要かもしれません。それどころかむしろトレーニングになる可能性があります。
男性器には線維芽細胞という細胞があるのですが、最近の研究によりこれが勃起機能に重要な働きをする可能性が指摘されています。
カロリンスカ研究所などの研究チームがオスのマウスの勃起を詳しく観察したところ、線維芽細胞が活性化することで平滑筋が弛緩し血流を増加させることが分かったのです。
しかも、マウスの脳を操作して意図的に勃起の回数を増やしたところ、線維芽細胞の増加が観察されました。
つまり勃起する機会が増えるほどに線維芽細胞が増え、勃起力もアップするということです。
マウスと人間の勃起の仕組みはほとんど同じですから、人間でも同様のことが起こる可能性があります。
オナニーはセックスのトレーニング
レスなのに旦那が一人でしていると怒りをぶつけたくなることもあるでしょう。
しかし、オナニーをしていようと、エッチな動画を見ていようと、性的な行いを咎めてはいけません。
最も身近な存在である妻から責められた旦那の潜在意識には「エロ=悪」というイメージが刷り込まれます。
しかも、そのイメージを想起するトリガーが妻になってしまうのです。
つまり、あなたを見た瞬間に「エロ=悪」と脳内に出てくるということです。
また、「私とするより、一人でする方が好きなんでしょ?」などと嫌味を言うのもやめましょう。
自分で自分の魅力を低下させているようなものです。
旦那が一人でしていてもレスの解消や性交頻度の向上はできるのですから気にする必要はありません。
セックスのためのトレーニングをしていると考えて温かく放置してあげましょう。
ちなみに先ほどの実験で勃起の回数を意図的に減らされたマウスは線維芽細胞が減少することも分かっています。
参考文献:Eduardo Linck Guimaraes et al. ,Corpora cavernosa fibroblasts mediate penile erection.Science383,eade8064(2024).