複数の不倫相手と体だけの関係にある人は自分でも気づかないうちに環境からの影響を受けているのかもしれません。
愛情もない相手と気軽にセックスしてしまう価値観を作り出す要因がいくつか判明しています。
今回の記事は不倫を辞められない女性だけではなく、夫や彼氏が不倫を繰り返して困っているという女性にも役立つ情報となっています。
レスでも不倫相手とは頻繁に体の関係を持っている人
パートナーとはレスだけれど、不倫相手とはそれなりのペースでセックスしているという人は少なくありません。相談を受けている中でもよく聞くパターンです。
体だけの関係の不倫相手が複数いるという人もいます。
「セックスはスポーツ」といったような感覚で楽しめているというのであれば良いでしょう。ソシオセクシャリティの高いタイプはこういった感覚になりやすいものです。
しかしそこまでセックスが好きなわけでもないのになぜか体だけの不倫をやめられないというのは問題かもしれません。
パートナーとレスであることの寂しさを埋めたいという欲求だけではなく、もっと深い部分に原因があるかもしれないのです。
そしてそのことが夫や彼氏と本気で向き合えないことと関係している可能性があります。
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気軽にカジュアルセックスをする人の特徴
恋愛関係にない友達や出会ったばかりの異性と気軽に行う性交を「カジュアルセックス」とよびます。
愛しているわけでもないけれど、嫌いなわけでもない相手と後腐れなく気ままに性欲を解消するということです。
カジュアルセックスは現代人のコミュニケーションに合っているのかもしれません。成人の約半数が恋愛関係にない相手とのセックスの経験があるという調査もあります。
カジュアルセックスを好む人にはいくつかの特徴があります。
カジュアルセックスをする人の環境
どのような人がカジュアルセックスに従事しがちなのかを調べたアサンプション大学のアンジェラ・M・カウフマン=パークスらが行った調査があります。
この調査では約700人を対象にカジュアルセックスへの従事と、環境について聞き取っています。
その結果、カジュアルセックスを行う人は以下の特徴を持つことが分かりました。
- 両親の仲が悪かった
- 複数の異性のパートナーを持つ友人がいる
- 恋愛パートナーとの関係に長期的な展望を見いだせない
参考文献:Angela M. Kaufman-Parks, Monica A. Longmore, et al. (2023). The Influence of Peers, Romantic Partners, and Families on Emerging Adults’ Sexual Behavior.
男女の恋愛関係は壊れやすいものという価値観
上記の特徴は一見するとなんの関係もなさそうに見えますが、ある一つの共通点を見出すことができます。
それは「男女の関係は不安定なもので、いつ壊れてもおかしくない」という価値観を強化する要因となり得るということです。
子ども時代に両親の喧嘩を見れば「夫婦というのはうまくいかないものなのだ」と思いますし、複数のパートナーがいる友人がいれば「みんな浮気するものだ」と思うのです。
そして誰かと付き合ってもこの関係は長続きしないだろうと考えたり、結婚してもいつか離婚するかもしれないという不安がつきまといます。
表面上は不倫を楽しんでいるが、潜在意識では孤独を恐れている
男女関係は基本的に不安定なものという価値観を持っているとパートナーを心から信用することができなくなります。
そしていつか捨てられるのではないか?孤独になるのではないか?という不安も生じます。これは無意識の可能性もあります。
するとどうなるかというと、複数の異性をキープして保険にしようとするのです。
不倫相手に特別な感情が芽生えるわけでもないのに不倫をやめられないという人はこの可能性があります。
自分では複数の不倫相手と気軽なカジュアルセックスを楽しんでいるつもりでも、その潜在意識では孤独になることを恐れている可能性があるということです。
機能不全家族で育った女性と複数の不倫相手
親が子供の面倒を見なかったり、虐待するような家庭を「機能不全家族」といいます。
子どもの目の前で夫婦喧嘩をするのも面前DVという虐待ですから、両親が頻繁に喧嘩をしていた家庭も機能不全家族と呼べるでしょう。
このような環境で育ったことで成人後も生きづらさを感じている人を「アダルトチルドレン」といいます。
私はアダルトチルドレンのカウンセリングも行っているのですが、彼女たちの中には複数の男性と体の関係を持ってしまうという人達も少なくありません。
自己肯定感が低いために自分を大切にしないという原因もありますが、本命に捨てられたときの孤独に耐えられないからという人もいます。
このように考えてしまう原因の一つも喧嘩ばかりの両親を見つづけて育ったことも挙げられます。
もしあなたが複数の不倫相手と関係を持っていた場合、そのこと自体を楽しんでいるのであれば良いと思います。
しかしそうでないなら、本命のパートナーを信じることを恐れていないか?そしてその原因は何かを考え直してみたほうが良いでしょう。
また夫や彼氏が不倫を繰り返している場合にもこのような要因がないか確かめてみると関係改善のヒントが見つかるかもしれません。