レスの相談に来る人の中には自分のスタイルに原因があると思い込んでいる人もいます。
私が太っているから、痩せすぎているから、などなど…
「私が貧乳だからレスなんだと思います」という人もいます。
あまりに太っていると異性として意識できなくなりレスにつながることはありますが、パートナーの体型がレスの原因となっているケースは少ないです。
なので自分の体を責めるのはやめしょう。
それよりも体に感謝しましょう。それによって精神的にも身体的にもポジティブな効果が表れます。
自分の体型に自信がない人が多い国
レス状態の人に限らず、自分の体型に自信がないという人は少なくありません。
そしてこれは日本に限ったことではなく他の国でも同様です。
アングリア・ラスキン大学のビレン・スワミ博士らの研究チームが65ヵ国以上を対象に身体の評価について調査したデータがあります。
ポジティブなボディイメージや体への感謝の気持ちを持っているかなどを調べたのです。
それによると、オーストラリア、イギリス、アメリカ等はボディイメージが低い人が多いことが分かりました。日本も低い側です。
一方で、マルタ、バングラデッシュ、カザフスタン等はボディイメージが高い人が多いことが分かりました。
TikTokやInstagramを見ると自信を失う
国ごとのボディイメージの違いを見ると、一つの特徴が見えてきます。
それは西洋的価値観です。
西洋的価値観が強い国ではボディイメージが低く、弱い国では高いのです。
アメリカやヨーロッパでは、引き締まっているけれど出るところは出ている体型が良いものとされています。
雑誌も映画もそういったスタイルを持った人が多く出ています。
日本はアジアの国ですが、アメリカやヨーロッパへの憧れが強いため、その価値観の影響を受けているといえます。
また田舎より都市部に住んでいる人のほうがボディイメージは低い傾向にありました。
エステやジムといった体への投資を促す施設の多さから、プレッシャーを感じる機会が多いことが要因として考えられます。
最近ではTikTokやInstagramでスタイルの良いインフルエンサーを見る機会も増えていますが、これらを視聴する機会が多いと体型に対するプレッシャーが強まることも分かっています。
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体に感謝すると健康になる
自分の体に対してネガティブなイメージを持っていると精神的にも悪影響が出やすいことが分かっています。
反対にポジティブなボディイメージは人生の満足度を高めてくれます。自分への思いやりが増え、うつ病などの精神疾患のリスクも低くすることも分かっています。
また、自分の体に対する感謝の気持ちを持つことでより健康な生活を送れるようにもなります。
体に良い食生活や運動をするモチベーションが高くなりやすいからです。
そして体型にもプラスの影響が出るのです。
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体に感謝することで性的満足度も高まる
自分の体に感謝することで性的満足度が高まることも分かっています。
ではどうすれば自分の体に感謝できるのでしょうか?
それは自分の体を感じる機会を増やすことです。
具体的には運動やヨガ、散歩、などです。
体を動かしそれを意識することで生きているという実感が沸き、体に対する感謝も促進されるのです。
参考文献:Viren Swami, Ulrich S. Tran, Stefan Stieger. (2023). Body appreciation around the world: Measurement invariance of the Body Appreciation Scale-2 (BAS-2) across 65 nations, 40 languages, gender identities, and age.