相談に来る人から「何がレス解消のきっかけになるのですか?」と聞かれることは多いです。
この場合の「きっかけ」というのはそれをすれば、その瞬間からセックスが再開するような即効性のある何かを指しています。
確かにある出来事やライフイベントの変化を境に、レスが解消することはあります。
しかし、それは人によってそれぞれ異なりますし、誰かにとって有効だった方法が他の誰かにも同様に効果を発揮するとは限りません。
そんな中でも、私が個人的に意外と多いパターンだなと思うのは、妻の側に夫公認のセフレが出来たときです。
統計的なデータを取ったわけではないのですが、相談に来る人にもよくある事例です。
レス解消のきっかけ(参考の事例)
基本的にセックスレスの解消というのは、ある程度の時間が掛かるものです。何かをしたからすぐに解消するものではありません。
それでも、何らかのきっかけによって即座に解消することもあります。いくつか事例を挙げるなら次のようなパターンがあります。
- 出産や加齢によるホルモンバランスの変化
- 妻が仕事に復帰(他の男の存在を夫が無意識に妄想し嫉妬)
- 単身赴任によって別居することになった
- 他の男性が自分の妻を褒めているのを夫が聞いた
- 妻が大人のオモチャを使っていることを知った
- ストレス源がなくなる(ストレスホルモンが男性ホルモンの分泌を抑制することがある)
これらの事例を見ても「自分たちには当てはまらなそう…」と思う人も多いと思います。
レス解消になったのか、一時的に性欲が高まっているだけなのかさえ人によります。
性欲のスイッチというのは個人差がありますから当然です。
応用できそうなものは、ぜひ試すべきですが効果がなかったからといって落ち込む必要もありません。
そんな中でも割と多くの人に劇的な変化をもたらすのが「公認セフレ」かもしれません。
公認セフレでどのようにレスが解消するのか?
夫婦で様々な取り組みをしたものの、レスを解消できずに終わるということもあります。
そして最後の手段として「セフレを認める」という決断に至る夫婦もいます。
この場合にどんなことが起こるでしょうか?
認めた側の反応は男女で異なる
セフレを作ることを認めた側(=拒否している側)の反応について説明します。
まず、男女ともに寂しさや不安を感じると同時に、「これで責められるプレッシャーから解放される」という安堵感を持つことが多いです。
とはいえ、その後の反応は男女で異なります。
相手に対する性欲に限れば、女性は大きく変化することは少ないです。
しかし、男性は妻に対して再び欲情することがあります。
特に妻が初めてセフレと性交して帰ってきた日にムラムラするパターンが多いです。
そして、そのままレスが解消することもあります。
解消とまでいかなくとも、妻がセフレに会った日はなぜか興奮するということもあります。
なぜセフレができると欲情するのか?
なぜ妻にセフレができると夫は興奮するのでしょうか?
それは動物のオスとしての本能的な部分が関係していると考えられます。
男性はパートナーが他の男性と性交すると「他人の子供を育てさせられるかもしれない」という危機感を持ちます。
それを防ぐために「自分の精子を入れなければ」という欲求(=性欲)が生じるということです。
自分では気づいていないだけで寝取られの性癖を持つ男性も少なくありません。
また、セフレに会いに行く妻がいつもと違う化粧や服装をすることで、より欲情しやすくなるともいえます。
このようなイメチェンは、異性に新奇性を求める男性の本能に合致するからです。
パートナーのセックスの権利を奪ってはいけない
結婚しているのにセフレを作るなんて倫理的にどうなの?と思うかもしれません。
しかし、心配する必要はないでしょう。
調査によって数字は異なりますが、婚外交渉をしたことのある人は既婚者全体の3~5割はいるとされています。
バレていないだけで、配偶者以外とセックスするのはそれほど珍しいことではないのです。
そうであれば、お互いが認めた状態でセフレを作るほうが効率的かつ、精神衛生上も安心でしょう。
これはレス解消のためだけではなく、豊かな性生活を送る権利を取り戻すための手段でもあるのです。
相手に悪いと思う必要もありません。自分がしたくないからといってパートナーのセックスの機会を奪う権利はないのです。
私も最終的な手段としてセックスレスのカウンセリングにくる人に公認のセフレを推奨することはあります。
レス解消のためにやってはいけないこと
もちろんセフレを作ることを認めさせるための話の持っていき方や、相手の探し方にも手順はあります。
ここで具体的な方法を説明することはしませんが、注意すべきことを3つだけ挙げておきます。
ドヤ顔をせずに恥じらいを忘れない
夫公認のパートナーがいる女性の中には、それをドヤ顔で話したり得意げになってしまう人もいます。
先進的なライフスタイルを送っていると考え自分に酔っているのかもしれませんが、レス解消のためにはやめましょう。
男性は「いかにもアバズレな女性」がヤリマンだと知っても興奮はしません。貞淑そうな女性がヤリマンだと知ったとき、そのギャップに興奮するのです。
公認のセフレを作っても恥じらいを持っていることで、夫が欲情する可能性は高まります。
そもそも、夫公認の彼氏やセフレは今や珍しいことではありませんから、特別なことと思っているならそれ自体が遅れた価値観です。
☑︎オープンマリッジを望む人の心理に関する研究。離婚率は92%って本当?
子供に会わせない
子供がいる場合には、セフレを会わせることがないようにしましょう。
「ママの彼氏だよ」などというのは論外ですが、たとえ友人として会わせても雰囲気で察してしまうこともありますから注意してください。
子供時代に触れた性の情報が成長後にも影響することが、様々な研究から分かっています。
親の性的奔放さを感じ取ると、うつ病や、低年齢での初体験、性的自尊心の低下、性風俗業への従事のしやすさにつながる可能性があるのです。
「多様性を認められる人になってほしいから」などと言い訳をしてはいけません。やっていることは虐待です。
セフレに本気にならない
公認のセフレと割り切っていても、男女である以上は特別な感情が芽生えてしまうことはあります。
恋愛感情を持ってしまったら家庭は崩壊するでしょう。そのリスクを下げるためにも、自分の好みのド真ん中すぎる相手は避けたほうが無難です。
また、あなたは大丈夫でもセフレがあなたに執着してしまうこともあります。特に女性にモテない男性は執着しがちですから気をつけましょう。
セフレがレス解消のきっかけとなりやすいタイプ
公認のセフレを作ることで、レス解消のきっかけになるかどうかは人それぞれ違います。
当初は大丈夫と思っていても、実際にセックスをした後で激しく落ち込む夫もいます。
あなた自身が罪悪感や自己肯定感の低下を覚えるかもしれません。
ですから、自分たち夫婦がどういう性格なのか、しっかり見極めることが必要です。
夫が最初の頃は激しく求めていたという場合には、公認セフレを作ることでレス解消のきっかけとなる可能性は高いかもしれません。
反対に最初から淡泊だったという夫の場合にはレスが解消しないどころか、立ち直れないほどの精神的なダメージを追ってしまう可能性があります。
公認セフレはあくまでも最終の手段ということを忘れないでください。


