女性はエッチな会話が苦手かもしれません。
恥ずかしいし、品がないので大嫌いという人もいるでしょう。
夫が軽々しく下ネタを言っていると、幼稚に見えるかもしれません。
しかし、エッチな会話の内容から、夫があなたのことをどう思っているか分かることがあります。
さらに、エッチな会話のメリットとしては夫婦仲を良好にすることが挙げられます。
エッチな会話で使われる用語の属性で夫の感じ方が分かる
一口にエッチな会話といってもその内容は多種多彩です。
夫婦で最高のセックスをするための意見交換もあれば、中学生がするような下劣な下ネタもあります。
そこで使用される単語も様々です。それらの単語は属性によってカテゴライズすることができます。
「交尾」と「セックス」では同じ行為を指していても、属性は異なります。「交尾」は臨床用語ですが、セックスは一般的に使われる性的な用語です。
「パコる」はもっと下品な属性でしょう。
実は、夫婦間のエッチな会話でどの属性を頻繁に使っているかによって、夫があなたに対してどのように感じているか分かることがあるのです。
エッチな会話で使われる用語と夫婦関係の満足度
エッチな会話で使われる用語の属性と夫婦間の満足度について調べた、デイトン大学のジョン・A・ヘス教授らの研究があります。
この研究は20歳から73歳までの既婚の男女293人を対象に行われました。
どれくらい性的な用語を使うか?
参加者には多数の性的な用語のリストが提示されました。
そしてそれらの単語をパートナーとのエッチな会話の中で、どれくらい使用するか回答しました。
また、パートナーとの関係に満足しているかや、親密さをどれだけ感じているかといった質問にも回答しました。
性的な用語を属性ごとに分類
教授らは参加者に提示した性的な用語を以下の5つの属性に分類しました。
- 臨床用語(例:Copulate=交尾)
- オーラルセックスに関するスラング(例:Give Head=フェラ)
- 一般的なエロい単語(例:Erection=勃起)
- 下品なスラング(例:Pussy=女性器)
- 日常語(例:Boobs=おっぱい)
男性のほうが性的な用語を使う頻度が高い
調査の結果、まず分かったこととして、女性よりも男性のほうが性的な用語を使う頻度が高いということです。とはいえ男女差はそれほど大きくありませんでした。
そもそも男女ともにあからさまな用語を使うことが少なかったのです。
これはエッチな会話は具体的に明言しなくとも、雰囲気で伝わることが多いからかもしれません。
特に臨床用語は最も使われない属性でした。
「この前の交尾は良かったね」などと話している夫婦はかなり稀ということです。
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属性ごとの使用頻度と夫婦の感情
属性ごとの使用頻度と、満足度の相関を分析したところ、次のことが分かりました。
- 男女ともに性的な用語を多く使う人ほど性的コミュニケーション(Hについての話し合い)に対する満足度が高い
- 男性は日常語を多く使う人ほど関係満足度が高く、妻に親密さを感じている
- 男性は一般的なエロい単語を多く使う人ほど妻に親密さを感じている
- 女性は日常語とスラングを多く使う人ほど性的コミュニケーションと夫との関係への満足度が高い
- 女性は性的な用語を多く使う人ほど夫に親密さを感じている
あなたの夫が「おっぱい」とか言っているのを聞くと、「恥ずかしいことばかり言わないで」と思うかもしれません。
しかし、それはあなたに対して親密さを感じ、関係にも満足していることの表れかもしれないのです。
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何気ないエッチな一言が性欲スイッチになることも
性的コミュニケーション(Hについての話し合い)が多いカップルほどより良いセックスができるということは複数の調査で分かっています。
また、性的なことに関する語彙が増えるほど興奮が高まるといわれることもあります。
今回の研究では、パートナーが発した言葉を聞き手がどう感じるかまでは調査していません。
とはいえ何気ないエッチな一言が性欲スイッチとなることはあります。
明け透けに下ネタを連発する必要はありませんし、そんなことをしたら夫はあなたに対して興奮しなくなってしまうでしょう。
しかし、普段は口にしないような言葉を恥ずかしそうに言うと、夫はその姿に欲情するかもしれません。
参考文献:Jon A. Hess and Tina A. Coffelt. (2012). Verbal Communication about Sex in Marriage: Patterns of Language Use and Its Connection with Relational Outcomes.