薬指と人差し指の長さは性欲の指標!2D:4D比とテストステロンの関係

人差し指よりも薬指が長い人は性欲が強いという話を聞いたことがあるかもしれません。

また、仕事やスポーツで成功しやすいといわれることもあります。

実はこの2つについて個人的に調べていたことがありますので、その話をしたいと思います。

なぜ人差し指よりも薬指が長い人は性欲が強いのか

そもそも、なぜ人差し指よりも薬指が長い人は性欲が強いと考えられているのでしょうか?

これにはテストステロンという男性ホルモンが関係しています。

テストステロンは男性らしい骨格や思考を形成するホルモンであり、これが多いと性欲も強いとされています。

人間が最初にテストステロンを大量に分泌するのは母親の胎内にいるときです。この時に自分でつくった多くのテストステロンに浸かります。

そしてこの時のテストステロンの量が指の長さに影響するとされています。

多くのテストステロンに浸かるほど薬指のほうが長くなるのです。

そこから、薬指が長いということはテストステロンが多いということなので性欲も強いとなるのです。

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2D:4D比(人差し指と薬指の長さの比率)

人差し指と薬指の長さの比率を「2D:4D比」といいます。(Dは指を意味するDigitの略です)

人差し指は2番目の指なので2D、薬指は4番目なので4Dです。

2D:4D比 = 人差し指の長さ ÷ 薬指の長さ

薬指の方が長ければ2D:4D比は1より小さくなります。

つまり2D:4D比が小さいほどテストステロンが多いと考えられます。

実際にポーランドのヤギェウォ大学などの研究チームの調べでも、2D:4D比の小さい男性ほどテストステロンが多いことが分かっています。

2D:4D比の小さい(=薬指の方が長い)男性は性的に活発

では2D:4D比の小さい(=薬指の方が長い)男性は性的に活発なのでしょうか?

先ほどの研究では子供の数も調べているのですが、2D:4D比の小さい男性ほど、子供が多い傾向にありました。

子供の数がセックスの回数と比例するわけではありませんが、子孫を多く残す傾向にあるということです。

また、ドイツのケムニッツ工科大学の研究者らの調べでは、右手の2D:4D比が小さい男性ほど、セックスのパートナーの数が多いことも分かっています。

テストステロンは異性からのモテ度合いにも関係するとされていますから、必ずしも性欲の強さだけが性的な活発さに繋がっているわけではありませんが、2D:4D比とセックスには相関があるといえそうです。

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薬指が短くても性欲の強い人はいる

ここまでの説明で「自分は薬指が短いから性欲が弱いのか?」と思った男性や、「旦那の薬指が短いからセックスレスなの?」と思った女性もいるかもしれません。

しかし、心配する必要はありません。

というのも私は当方にセックスレスのカウンセリングに来ている男性の指の長さを確認していたことがあるのです。

もちろん2D:4D比と性欲の関係について説明して理解していただいた上でです。

その結果は、人差し指よりも薬指が極端に長い男性に限れば、確かに性欲が強い傾向にあるのかな…といったくらいです。

それ以外の男性については特に差はないように思います。

薬指の方が長くても性欲が弱い男性もいれば、短くても強い男性もいます。

そして、これが最も大切なことですが、セックスレスを解消できる確率に2D:4D比は関係ありません。

ですから薬指が人差し指よりも短いからといって、何の不安も持つ必要はありません。

薬指が人差し指よりも長いと仕事でも成功しやすい

テストステロンは性欲だけではなく社会的な成功にも関係するといわれています。

つまり、薬指が人差し指よりも長いと仕事でも成功しやすいということです。

ケンブリッジ大学などの研究チームが、ロンドンの金融トレーダーの指の長さとパフォーマンスについて調べたデータがあります。

それによると、薬指が人差し指よりも長い男性ほど、成績も良いことが分かっています。

また、私はコンサルティングの仕事もしており、起業家と会う機会も多いので、指の長さを見せてもらったことがあるのですが、成功している人ほど人差し指より薬指が長い傾向はあるように思います。

もちろんそうでなくとも成功している人はいますが。

ただ、人差し指より薬指が長くて成功している起業家ほど女性関係も派手だなとは思います。

「英雄色を好む」という諺の通りです。

ちなみに女性の場合も薬指の長さと性欲に関連があるといわれていますが、個人的な感覚としてはそこまで差はないように思います。

男女ともに指の長さはあまり気にしなくて良いのではないでしょうか。

<参考文献>
・Klimek, M., Galbarczyk, A., Nenko, I., Alvarado, L. C., & Jasienska, G. (2014). Digit ratio (2D:4D) as an indicator of body size, testosterone concentration and number of children in human males. Annals of Human Biology, 41(6), 518–523.
・Johannes Hönekopp, Martin Voracek, John T. Manning, 2nd to 4th digit ratio (2D:4D) and number of sex partners: Evidence for effects of prenatal testosterone in men, Psychoneuroendocrinology, Volume 31, Issue 1, 2006, Pages 30-37.
・John M. Coates, Mark Gurnell, and Aldo Rustichini. (2008). Second-to-fourth digit ratio predicts success amonghigh-frequency financial traders.

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