キラキラネームの子はバカになる?名前が将来の職業を決めるという研究

子供ができたらどんな名前を付けようかと今から考えている人もいると思います。

もし、キラキラネームをつける予定ならちょっと待ったほうが良いかもしれません。

成績が伸び悩んだり、友達から好感を得にくくなる可能性があります。

また、自分の名前が将来の職業選択に影響することもありますから、それも考慮すると良いかもしれません。

名前と成績には相関がある

何年か前に予備校講師の林修さんが、名前と成績には相関があるといった話をしていました。

生徒のテストを点数順に並べたら、下位にいくほど読めない名前ばかりになったのだそうです。

また東大生にはキラキラネームがほとんどいないといわれることもあります。

キラキラネームの子の成績が悪くなる原因として、そういう名前を付ける親の遺伝子を引き継いでいるからなどと言われることがあります。

しかし、もっと他の要因がありそうです。

それは教師が持つ無意識のバイアスです。

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キラキラネームの生徒は成績が伸びない

英国の教師3,000人を対象に行った調査では、半数が新学期に生徒名簿の名前を見て、どういう人物になっていくのか予想していることが分かっています。

つまり、名前から、この子の成績は伸びそうだとか、落第しそうだというイメージを持ち、そのまま生徒に接するということです。

このようなバイアスは授業中の教師の態度を無意識に変えてしまいます。

成績が伸びそうな生徒を頻繁に指したり、分からないときでも答えを導き出せるようにヒントを与えたりと、手厚いフォローをします。

逆に伸びないと思う生徒のことは無意識に避けたり、対応をおざなりにしがちということです。

こういった教師の態度の違いが成績に影響する可能性があるのです。

またキラキラネームは呼び間違いをされることもあります。名前は自己のアイデンティティと深く関わるものですから、間違えられると孤独感を深めることにもつながります。

それによって学校の居心地が悪く感じると勉強も嫌いになってしまうリスクもあります。

ついでにいうと、呼びにくい名前は脳の処理に負担が掛かるため、好感を持たれにくいともいわれています。

人の名前ではありませんが、成功している会社の名前に言いやすいものが多い気がするのは偶然ではないのかもしれません。

キラキラネームは就職で不利なのか?

キラキラネームは勉強だけではなく、就職でも不利になるといわれることがあります。

名前だけで書類選考を通らないなどという噂もあります。

しかし、これに関してはキラキラネームのほうが有利な場合もあります。

中国科学院の研究チームの実験によると、独特な名前を持つ人は創造性が高いと認識されやすいことが判明しています。

そのため、クリエイティブな仕事には、そういった名前の人を配属したいと考える人が多いことも分かっています。

名前が将来の職業を決める

名前は自分の一部です。そのため自分の名前と関連するものには好感を持ちやすくなります。

例えば、桃子という名前の人はピンクが好きといったようなことです。

そしてそのような感覚が職業選択に影響することもあります。

ニューヨーク州立大学の研究チームの調べでも、自分の名前に似たラベルの職業を選ぶ可能性が高いことが示唆されています。

DennisやDeniseという名前の人は歯科医(Dentist)になりやすいという具合です。

余談ですが、人間は無意識にリストの最初にあるものを良いものと認識します。そのためAやBで始まる名前はアルファベット順で最初の方に並びますから有利です。

ハートフォードシャー大学の教授が15,000人を調査したところ、アルファベット順で最初になる名前ほど成功している確率が高いことも分かっています。

ちなみにこの教授の名前は「Richard Wiseman」です。Wisemanは「賢者」という意味ですから、子供時代から自分は賢いのだと思いながら過ごして大学教授にまでなったのかもしれません。

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<参考文献>
・BBC Science Focus. The Name Game: how names spell success in life and love.
・Do unique names fit people for creative work? Implications for job recruitment, name change, and product evaluation Han-Wu-Shuang Bao, Huanhua Lu, Yu L. L. Luo

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