女性の性欲のピークは30代と言われることがあります。果たして本当でしょうか?
女性の性欲のピークが30代でくる理由としてよく言われるのが女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌のピークが30歳前後でくる人が多いからというものです。
ブルネル大学の調査でも30歳から34歳の女性が最も性欲の強さを報告し性的活動も活発という結果が出ています。
とはいえ全体で見るとピークがくる年齢にはもう少し幅があると考えられます。
子供の有無は関係なし
テキサス大学が827人の女性を18~26歳、27~45歳、46歳以上の3グループに分けて性的思考や活動についてのアンケートを行いました。
その結果、27~45歳のグループは性的空想の頻度や強さ、セックスの頻度、出会ったばかりの男性とセックスをすることに対する意欲が他のグループと比べて高いことが分かりました。
これは子供がいるかどうかに関係ありませんでした。子供がいる女性でも27~45歳のグループが性的に活発なのです。
これは残された生殖能力を活用しようというメカニズムが働くからと推測されます。つまり子供を産める限界がくるので子孫を残そうという気持ちが強まり性欲につながるということです。
【関連記事】生理前と生理後の性欲を調べた実験!なぜか夫の性欲まで変化する
性欲のピークは人によって違う
とはいえこの研究結果はそれほど差が大きくはありませんでしたし、女性の性欲にはエストロゲンだけでなく男性ホルモンのテストステロンも関係するといわれています。テストステロンは20代でも40代でも分泌されます。
全体の統計をとれば女性の性欲のピークは30代となりますが人によって違うということです。
もう年だからといってセックスレスでも仕方ないかと諦めるのはもったいないです。あなたの性欲の低下の原因はストレスやマンネリといったほかの部分にある可能性もあります。
参考にした論文
Is there an early-30s peak in female sexual desire? Cross-sectional evidence from the United States and Canada
Reproduction expediting: Sexual motivations, fantasies, and the ticking biological clock.