同じパートナーと長年一緒にいて何度もエッチしていれば興奮は失われていくものです。
エッチする度にいつも思春期のように興奮しているという夫婦がいたらかなり珍しいでしょう。
しかし熱狂的な興奮がなかったとしても夫婦がお互いの愛情を感じていればエッチの満足度は上がるものです。
結婚して2,3年経過してもレスにならず2人が満足した営みを続けるには愛情や絆の認知が大切になってきます。
そのためにはどうすれば良いかといったら「5つの愛の言語」を合わせることです。使うだけではなく意識して合わせるのです。
それによって夫婦のエッチの満足度が高まることが分かっています。
エッチのためだけではなく、良好な夫婦関係を維持するためにも「5つの愛の言語」は意識しておくべきことです。
「5つの愛の言語」とは
パートナーに愛情を伝えるには様々な方法があります。
夫婦関係などの研究やカウンセリングをしているゲーリー・チャップマン博士は長年の経験からそれらを大きく5つに分類しました。
それが「5つの愛の言語(Five Love Languages)」です。具体的には次の5つです。
- 肯定の言葉(賞賛や感謝)
- 時間の共有(愛に満ちた時間を過ごす)
- プレゼント(目に見える形で愛を表現)
- 奉仕(相手に尽くす)
- 身体的な触れ合い(手を繋ぐことから性的行為まで)
「5つの愛の言語」と呼ばれてはいますが、言葉に限らず行動も含まれます。
ゲーリー・チャップマン博士の『The Five Love Languages』という本が英語圏でベストセラーとなったことで広く知られるようになりました。
この本は今でも夫婦関係のバイブルとして多くの人に読まれています。
夫婦関係が上手くいかない理由は愛情表現の好みの違い
なぜ「5つの愛の言語」を意識することが大切かというと、それがズレていると関係がうまくいかなくなるからです。
どの愛の言語を頻繁に使うか、そしてどの愛の言語を使われると嬉しいかは人によって異なります。好みの違いがあるのです。
例えばあなたが夫の素晴らしいところを言葉で褒めたとします。しかし反応がイマイチということがあるかもしれません。
この場合、あなたは「肯定の言葉」を重視しているけれど、夫はそれほど重視していないということです。
反対に夫から何かプレゼントされたとき、あなたがそれほど嬉しそうなリアクションをしないことで、夫がショックを受けるということもあるかもしれません。
このように愛情表現の方法として何を重視し、何で喜ぶかには個人差があるのです。
「これをしてあげたら喜ぶはずなのに」という期待が裏切られたり、「どうして言葉で愛情を伝えてくれないの?」という不満が募るのはこういったスタイルの差に起因することが多いです。
逆にお互いの愛の言語の好みを理解することで夫婦の絆が強まる効果も期待できます。
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愛の言語が合っている夫婦はエッチの満足度が高い
愛の言語が合っている夫婦はエッチの満足度も高いことがワルシャワ大学のオルハ・モストーヴァらの研究からも分かっています。
どの「5つの愛の言語」に最も愛情を感じますか?
この研究の対象となったのは17歳から58歳(平均年齢27歳)までのカップル100組です。一緒にいる期間は6ヶ月から24年までとなっています。
そして次の中でどのような愛情表現(つまり先程の「5つの愛の言語」)をされたときに最も愛情を感じるかを聞き取りました。
- 身体的な触れ合い(ハグ、キス、手を繋ぐ、触れる)
- 助けてもらう(用事や掃除を手伝う)
- 一緒に過ごす質の高い時間(真剣に聴く、共通の好きなことをする、質の高い会話、自由な時間を過ごす)
- 肯定の言葉を伝える(褒める、感謝の表明、高評価、肯定的なコメントを)
- 贈り物をもらう(思いやりのある誕生日の贈り物、グリーティングカード、特別な理由がない贈り物)
また夫婦関係とエッチに対する満足度も聞き取りました。
愛の言語と夫婦関係・エッチの満足度
調査の結果、お互いの愛の言語が合っている夫婦は関係への満足度とエッチの満足度も高いことが分かりました。
そして不一致のあるカップルは満足度が低いことも分かりました。
また、パートナーの愛情表現に対するニーズを満たせるかどうかと、共感力の高さには相関がありませんでした。(男性の一部にあっただけ)
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パートナーの好きな愛の言語を使えば自分も満足する
パートナーの好きな愛の言語を使うことで、自分自身の満足度も上がることが分かっています。
相手が喜ぶことで2人の雰囲気が良くなるからです。(パートナー効果)
また自分が好きな愛の言語で愛情表現をすることでも、その行為自体に快感を覚えますから自分の満足感は高まります。(アクター効果)
とはいえ、大切なことはお互いが好きな「愛の言語」をしっかりと認識することです。
それを認識することで関係が良くなるだけではなく、違和感を持ったときにも納得しやすくなります。
ゲーリー・チャップマン博士は「愛のタンクは、お互いが好む方法で愛情を表現することで満たされる」といっています。
夫婦のエッチをより良いものにし、レスを防止するためにもお互いの「愛の言語」を意識してみると良いでしょう。
参考文献:Olha Mostova, Maciej StolarskiID, Gerald Matthews. (2022). I love the way you love me: Responding to partner’s love language preferences boosts satisfaction in romantic heterosexual couples.