恋愛ですぐ嫉妬する人は整形願望が強い!他人と比べてしまう人はさらに危険

すぐに嫉妬してしまう女性や、他人と比べて自分は劣っていると思ってしまう女性は気をつけましょう。

特に恋愛の場面でこのような思考を持つ人は、見た目を良くしなければという焦燥感を抱きがちです。

それがいつの間にか強い整形願望や異常なダイエットに走らせることがあります。

そして心も体もボロボロになってしまうこともあります。

女性は美しくなろうとする理由

化粧品、エステ、ヘアー、整形など美容関連の市場規模は男性向けよりも女性向けの方が圧倒的に大きいです。

これは世の中の女性が外見にお金も時間も掛けることを意味します。

なぜ女性は美しくなろうとするのでしょう?

多くの人が「自分がそうしたいから」と答えるでしょう。

それはその通りです。見た目が良くなれば鏡を見るたびに自分が嬉しくなります。

しかし、意識しているかいないかに関係なく、見た目を良くして異性を惹きつけたいという気持ちもあります。

景気が悪いときほど高い口紅が売れる現象を「リップスティック効果」と言います。

これは経済的不安が生じた女性が、少しでも優秀な男を惹きつけようと、見た目を良くするために、化粧品にお金を使うことで生じるといわれています。

このように女性は交配戦略の一環としてもルックスを良くするのです。

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強い嫉妬心と羨望が整形や危険なダイエット薬を求めさせる

見た目を磨くのは良いことです。

しかし、そこだけに異常なほど執着してしまう人もいます。

ブスな自分には価値がない、もっと美人にならなければ彼氏に捨てられる、と本気で思っている人もいます。

こういった思考は極端な行動に走らせることがあります。特に恋愛における嫉妬心が強い人はこの傾向が顕著です。

嫉妬と外見を変えることへの願望を調べた、ニピッシング大学のスティーブン・アルノッキー博士らの調査があります。

17歳から37歳の女性を対象に、恋愛においてどれくらいの嫉妬をするかというアンケートに答えてもらいました。

具体的にはパートナーが他の異性と会ってイチャついているのではないかと心配したり、恋愛遍歴について詮索することはどれくらいあるかということです。

また、他人と比べて劣等感を抱いたり、羨望の気持ちを持つ傾向についても調べました。

それから、美容整形に対する肯定的態度も確認しました。

見た目について長年悩むくらいなら整形したほうが合理的であるとか、他人より美人になれるなら整形するという意見にどれくらい同意できるかということです。

これらの回答を分析したところ、嫉妬心や羨望の気持ちを持ちやすい人ほど、整形に対して肯定的であることが分かりました。

また、リスクのあるダイエット薬を試すといった、危険な行動を取りやすいことも判明しています。

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外見を良くすれば恋愛がうまくいくという思い込み

すぐに他人と比べて、自分は劣っているとか、彼氏は他の女性を魅力的と思っているに違いないと考えてしまう人は、外見を良くすることがその問題の解決策になると、強く思い込みやすいです。

そして異常な思考が生じ、それが危険な行動へとつながることがあります。

例えばあなたは痩せすぎのモデルや芸能人こそ理想と思っていないでしょうか?

そしてそれをスマホの待ち受けにしたり、食べ過ぎないようにと冷蔵庫のドアに貼ったりしていないでしょうか?

確かに理想体型を意識することによって、食事量を減らしたりカロリーの低い食事を選択するようになる効果はあります。

しかしそれと同時に摂食障害になるリスクも高まります。

モデルと自分を比べる→不満を持つ→食事を制限する

女性は広告や雑誌、映画等で細いモデルや女優を見ると自分自身の身体への不満が高まるということがフリンダース大学の研究等から分かっています。

モデルと自分を比較して「私は体重が重い」「ウエストが太い」「脚が太い」などと思ってしまうのです。

そして食事の量を減らすことによって理想体型に近づけようとします。

それが行き過ぎると摂食障害となり食べられなくなったり、嘔吐してしまうことにつながります。

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細いモデルを見るとダイエット食品を選びがちになる

細いモデルや女優をほんの少し見るだけでも女性の食事行動に変化が出るということを調べた実験があります。

ポツダム大学の研究者たちが50人の女子大生を集めて行った実験です。

この実験の参加者たちは最初に「マーケティング会社の調査のために広告を評価してほしい」と言われます。(本来の実験目的を隠すための嘘の情報です)

このとき参加者は2つのグループに分けられます。

1つのグループは細いモデルが載っている広告を見せられます。

もう1つのグループは標準体型のモデルが載っている広告を見せられます。

そして広告の評価をします。

その後でおやつが出されます。

このときダイエット用スナックと普通のスナックから好きなほうを選ぶように言われます。

参加者はどちらのグループに割り振られていたかによって選ぶスナックに違いが出ました。

細いモデルの広告を見せられたグループは64%がダイエット用スナックを選びました。

標準体系のモデルの広告を見せられたグループは28%しかダイエット用スナックを選びませんでした。

健康的な体型をお手本にする

上記の実験から見せられた広告モデルの体型が食事の選択に影響を与えるということが分かったと思います。

広告や雑誌、テレビには多くの痩せすぎのモデルが登場します。

そういった体型を自分と比較することで自分自身の体型に対する不満が強くなり、偏った食事になることで栄養バランスが崩れたり、摂食障害になってしまう可能性があります。

有名人の写真を見本にするなら健康的な体型の人のものにしましょう。

自分を色っぽいと思っているかどうかでも醸し出す雰囲気は変わります。

その前にまず、なぜ自分が整形やダイエットをしたいと強く思っているのか確認することが必要です。

強い嫉妬心による思考の歪みが原因になっていないでしょうか?

そうだとしたら必要のない外見の変化を求めてしまっている可能性がありますから気をつけましょう。

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<参考文献>
・Steven Arnocky, Megan MacKinnon, et al. (2023). Women’s Romantic Jealousy Predicts Risky Appearance Enhancement Effort.
・Barbara Krahé & Christina Krause.(2010).Presenting Thin Media Models Affects Women’S Choice of Diet or Normal Snacks.
・Marika Tiggemann & Janet Polivy.(2010).Upward and Downward: Social Comparison Processing of Thin Idealized Media Images.

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