夫の性欲がないのは子供と一緒に寝ているからかも

夫の性欲がなくなってしまいセックスレス状態ですか?

もしかしたらそれは子供と一緒に寝ていることが原因かもしれません。

男性は子供と寝ることで性欲が低下することがあるのです。

子供が残せたら性欲はいらない?

そもそも動物の性欲は何のためにあるのでしょうか?

性交をするためでしょうか?

違いますよね。

忘れがちですが性交は目的ではなく手段です。

性欲は子供を残すためにあるのです。

ということは子供が残せたら性欲はなくても良いともいえます。

むしろ性交のエネルギーを子育てに振り分けたほうが子孫繁栄の戦略としては効率的です。

実際に雄が子育てに関与する哺乳類や鳥類の中には子供ができたあとに雄のテストステロン値が下がるものもいます。

(テストステロンは性欲を高めるとされている男性ホルモンです)

そしてこの現象は人間の男性でも観測されています。

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父親になるとテストステロンが減る

ノースウェウタン大学のリー・ゲットラー博士らの研究チームがフィリピンの20代の男性600人以上を長年に渡って調査している研究があります。

調査の開始時にこの男性たちのテストステロン値を計測しました。

それから約5年後に彼らの家族構成の変化を確認したところ、テストステロンの多かった男性ほどその後に結婚し父親になっている割合が高いことが分かりました。

これはどういうことかというと、テストステロンの多い男性ほど積極的に女性を求めて、セックスもして子供を作ったということです。

そしてこの調査でさらに分かったことがあります。それは父親になった男性のテストステロン値は低下していたということです。

この研究から人間の男性でも子育ての必要性が生じることで性欲が減退する可能性が示唆されました。

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子供と一緒に寝ると性欲が落ちる

こちらもリー博士らの研究ですが今度は約360人の父親の朝と夜のテストステロン値を計測しました。

(テストステロン濃度は朝から夜にかけて下がる傾向があります)

すると子供と一緒に寝ている父親ほど朝から夜にかけてのテストステロンの低下が大きいことが分かりました。

最も大きく落ちたのは子供と同じ布団で寝ている父親で、次が布団は別で同じ部屋で寝ている父親でした。

別の部屋で寝ている父親のテストステロン値の落ち方が最も緩やかでした。

また別の部屋で寝ている父親ほど夫婦生活の頻度も高いことが分かりました。

この調査では父親に睡眠の質についても自己申告させていますが、子供と寝ることで睡眠の質が下がるということはありませんでした。

なので疲れが取れずに性欲が落ちてセックスをしたくなくなっているということは考えにくいです。

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夫の性欲の落ちていない朝にセックスをする

なぜ子供と一緒に寝るとテストステロン値が下がるのか明確な理由は不明です。

面倒を見なければという意識が働くことや、子供と肌が触れ合うこと、子供の匂いが影響することなど様々な可能性があるでしょう。

子供の匂いが男性の攻撃性を減少させたり、子育てへの意欲を高めるという研究もあります。

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どんな理由にせよ子供と一緒に寝ることが性欲を低下させている可能性は高いといえます。

出産後に夫の性欲がなくなったと感じているなら、子供と同じ部屋で寝るにしても布団を離すなどの対策をすると良いかもしれません。

もしくは夫の性欲が落ちていない朝にセックスをするなどです。

参考文献
・Lee T Gettler, Thomas W McDade, et al. (2011). Longitudinal evidence that fatherhood decreases testosterone in human males.
・Lee T. Gettler, James J. McKenna, et al. (2012). Does Cosleeping Contribute to Lower Testosterone Levels in Fathers? Evidence from the Philippines.

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