産後のレスを放置すると一生そのままの危険

産後のレスを放置すると一生そのままになってしまうことがあります。

特にお互いにセックス以外の部分では不満がなかったりすると危険です。

「絆が強まっているのだからやがては解消するだろう」という誤った期待を持ってしまうからです。

産後はレスになる要因が多い

産後にレスになる要因は複数あります。

まず大きなものは子供の存在です。世話が必要になりますから、時間と体力が奪われます。

夜中に子供の様子を見るために起きる回数の多い夫婦ほど、セックスの回数が少ないという調査結果もあります。(参考:産後のセックスレスの原因は赤ちゃんの様子を見ること?

また、子供と一緒に寝ている父親ほど性欲に関連するテストステロン値が低いことも分かっています。(参考:夫の性欲がないのは子供と一緒に寝ているからかも

テストステロンを始めとしたホルモンの変化は男性でも女性でも起こります。それによって性欲が変化します。

またホルモンバランスの崩れがイライラを誘発し、夫婦仲が悪くなることもあります。そしてそのままレスになることも。

他にも妻の出産シーンを見た夫が性的な目で見られなくなってしまうこともあります。

出産はレスのきっかけとなりやすいタイミングといえます。

家庭的な夫なら愛情によるセックスに移行できるという勘違い

このサイトで何度もお伝えしていますが、性的興奮によってセックスが出来るのはおよそ1年から3年程度です。

それを超えてもセックスをし続けるには愛情によるセックスに移行しなければなりません。(※1)

そのためには夫婦がお互いを思いやり、「この人と結婚して良かった」と思えることも必要です。

これに関しては女性の方が納得できる人が多いのですが、そこに産後のレスへの対応が遅れる落とし穴があります。

産後のレスになって相談に来る女性の話を聞いていると、夫は家事もするし、子育ても積極的にしているということが多いです。

妻からすると満足ですし、良い夫だと思います。そう思えるからこそ、再びセックスをしたいという気持ちにもなるのです。

出産後に夫の家庭人としての姿を見ると、絆が強まったと思うかもしれません。そして、やがてセックスも再開するだろうと。

しかし、実は子供の面倒を良く見る男性ほど、産後レスになりやすいともいえます。

(※1移行できてもレスが解消しない人もいます)

性欲のない男性ほど子育てに積極的

子供の頭皮の匂いを嗅ぐと、男性はテストステロン値が低下し、女性は上昇するという研究結果があります。

男性はもともと攻撃的ですから、子供の泣き声やワガママにイラついてしてしまう可能性があります。そうならないために、攻撃性に関連する男性ホルモンであるテストステロン値を下げるメカニズムが働いていると考えられます。

女性の場合は攻撃性を高めることで、外敵から赤ちゃんを守れるようにするため、テストステロン値が上昇すると考えられます。

実はこのようなホルモンの変化は妊娠中から発生しています。妻が妊娠すると夫のホルモンも変化するのです。親になることへの準備が始まっていると考えられます。

そして、子育てに積極的な男性ほど、テストステロン値の低下の度合いが大きいということが、南カリフォルニア大学などの研究によって判明しています。

第一子が生まれる父親の唾液サンプルからテストステロン値を測定したところ、大きく低下している父親ほど、その後の子供の面倒見が良かったのです。

そういった夫の態度についての妻側の満足度も高いことが判明しています。

これは一見すると良いことのように思えます。しかし、ここには産後のレスを一生モノにしてしまうリスクが2つ孕んでいます。

一つはテストステロンの低下が性欲の低下につながるということです。

テストステロンは性欲に関連するホルモンですから、それが減れば興奮によるセックスをしたがらなくなることは理解しやすいと思います。

円満であるがゆえにレスを放置してしまうリスク

もう一つのリスクは家庭が円満であるがゆえにレスを放置してしまうということです。

子育てを積極的に行うということは、妻も含めた家族を大切にする意志の表れともいえます。

なのでテストステロンが低下しても、絆は強まり、愛情によるセックスへと移行できると期待するかもしれません。

というよりも、心のどこかでそのような期待をしているため、産後にレスになっても、それほど焦ることもなく、対応もしないということが少なくありません。

確かに夫が子育てへに積極的に関与することを含め、家庭に労力を投資することで夫婦間の絆は強まります。

しかし、それと愛情によるセックスは微妙に違うのです。

愛情によるセックスというのは、「やさしいセックス」でも説明しましたが、結びつくことそのものに喜びを見出せるかどうかということです。

逆にそれが見出せなければ、家庭が円満であっても、レス状態が永続する可能性は高いです。

改善に向かっていないのに、このままいけば大丈夫と勘違いしてしまうのは大きなリスクです。

「レス状態が一生続くかも」という直感は当たる

幸せな家庭の中でもふと瞬間に生じる「あれ…レス状態が一生続くかも」という直感は当たることが多いです。

一生レスでないにしても、動かなければ永遠にそのままです。

夫婦の関係が固定化した後で改善するのは難しいものです。

タイミングを見て働きかけたほうが良いでしょう。

【関連記事】産後に夫婦生活を再開するきっかけ

参考文献:Darby E. Saxbe, Robin S. Edelstein, Hannah M. Lyden, Britney M. Wardecker, William J. Chopik, Amy C. Moors, Fathers’ decline in testosterone and synchrony with partner testosterone during pregnancy predicts greater postpartum relationship investment, Hormones and Behavior, Volume 90, 2017, Pages 39-47

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