セックスの回数を増やすには応答性を高めると良い

夫婦や恋人同士でセックスの回数を増やすには応答性を高めると良いです。

応答性を高めるとは相手の言動をきちんと受け止め愛情のある反応を返すということです。

それによって性欲が高まりセックスにつながることが分かっています。

応答性の高い返信をもらうとパートナーに対する性的欲求が高くなる

ロチェスター大学とイスラエルの研究者たちがパートナーの応答性と性欲の関係について調べました。この実験には20歳から43歳までの153組のカップルが参加しました。平均交際期間は35.4ヶ月です。

カップルはそれぞれ別の部屋に通されてお互いにチャットを通してやり取りするよう指示されます。
(実際には研究者が事前準備したメッセージが返信されるだけなので自分の配偶者や恋人とやり取りしていると思わされているだけです)

チャットの実験

チャットの内容は自分にとって良かったこともしくは悪かったことについてです。それを相手に送信した後に返信がくるのですが返信内容は2パターンあります。

「それは大変な思いをしたね」「あなたの経験したことはよく分かります」という応答性の高いパターンと「そんな大したことじゃないでしょ」という応答性の低いパターンです。

返信を確認した参加者は相手への感情に対する質問票に回答します。
質問の内容は「パートナーと散歩にいきたいと思いますか?」「パートナーとセックスしたいと思いますか?」といったものです。

これらの回答を分析したところ、応答性の高い返信をもらった女性はパートナーに対する性的欲求が高くなることが分かりました。男性の場合はどんな返信をもらうかと性欲レベルに有意差はみられませんでした。

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イチャつくところを撮影して第三者に評価させた結果

次の実験には19歳から48歳までの178組のカップルが参加しました。平均交際期間は32.7ヶ月です。

この実験ではカップルは話し手と聞き手に別れて片方が自分のことについて話しました。この会話シーンはビデオで撮影されました。

その後で別室に行き話し手は聞き手の応答性や自分の気持ち、性的欲求についてのアンケートに回答します。

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それから再度カップルは同じ部屋に通されそこでイチャつくように言われます。頭を撫でたりハグしたりキスしたりといったことです。この行動もビデオで撮影されました。もちろん本人たちの許可を得ています。

撮影された2本のビデオを別々の第三者が評価しました。会話のビデオは聞き手の応答性を評価しました。イチャついたビデオでは行動内容から性欲レベルを評価しました。

応答性と性欲の評価

この実験からは以下のことが分かりました。

  • 女性の話し手は相手の応答性を自己認識すると自己申告の性欲が高まりそれが行動にも出る
  • 女性の話し手は第三者から見て応答性が高いと評価された男性と話したときにも自己申告の性欲が高まりそれが行動にも出る
  • 男性の話し手は相手の応答性を自己認識すると自己申告の性欲が高まりそれが行動にも出る
  • 男性の話し手は第三者から見て応答性が高いと評価された女性と話したとき自己申告の性欲は変化しないし行動にも出ない

日常での応答性と性欲・セックスの頻度

最後の実験には21歳から35歳までの100組のカップルが参加しました。平均交際期間は24.9ヶ月です。

この実験では6週間にわたり毎晩、日記をつけてもらいました。内容はパートナーの応答性や関係の質、価値の認知、特別感などについてです。またセックスへの欲求と実際にしたかどうかも報告してもらいました。

日記内容をデータ化したところ、パートナーの応答性の高い日ほど性欲も高いことが分かりました。また性欲の高い日はセックスをする確率も高いことが分かりました。

応答性を高めるにはどうすれば良いか?

実際に応答性が高いとはどういうことか理解しやすくするために2つ目の実験で第三者が応答性の評価につかった内容を簡単に紹介すると以下のとおりです。

  • 理解:傾聴し情報を収集して事実関係を把握する
  • 確認:相手の立場を理解し、価値や肯定感を感じさせる
  • 思いやり:パートナーに愛情を伝える

これら3つを意識して相手の話を聞くとちゃんと聞いてもらえていると感じさせることができると思います。

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なぜ女性のほうが影響を受けるのか?

今回の実験で応答性と性欲、セックスの頻度に関連のあることが分かりましたがこの効果は男性よりも女性に強く見られました。

なぜこのような応答性の表現が女性の性的欲求により強く影響を与えるのでしょうか?

それは応答性の高い男性を見ると他の部分でも自分に投資する意思があると判断し子供の良い親にもなるだろうと認識している可能性があるからです。

そしてこの男性と子孫を残そうと考え性欲に大きな影響を与えるのではないかということです。

男性の場合はそういった理由よりも性的満足感や新鮮さの追求がセックスの動機となる可能性が高いので女性ほどには応答性が性欲に影響しなかった可能性があります。

しかし人間関係が脅かされていたりストレスが溜まっているような状況ではパートナーの応答性が男性の性的欲求に強い影響を与える可能性があります。

男女ともにパートナーの話をちゃんと聞いて愛情のある反応をすることがセックスの回数を増やすのに役立ちそうです。

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参考にした論文:Intimately connected: The importance of partner responsiveness for experiencing sexual desire.

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