セックスレスでムカつく!自分ばかり合わせることに納得がいかないのはなぜか?

セックスレスを解消するための過程で、パートナーに対してムカきはじめてしまう人も少なくありません。

特に女性は自分ばかりが相手のために色々とすることに納得がいかないという人が多いです。

もしあなたが、このように思ってしまっているなら主体性が失われている可能性があります。

ムカつく感情を消すためにも、現実を捉え直しましょう。

セックスレスでムカついてしまう原因

セックスレスでムカついてしまう原因の一つは欲求不満です。

特に性欲が高まっているときは怒りを感じやすいです。

もう一つ、性欲の弱い人であってもよくある理由が、以下のような心理になってしまうというものです。

私はそこまでセックスがしたいワケじゃないの。でもレス状態は夫婦関係に悪影響と思って努力してるの。
それなのに自分ばかり相手に合わせていたら、まるでセックスしたくてどうしようもないみたいじゃない!

セックスレス解消のために努力をしているとき、旦那に対してムカついてしまう女性のほとんどがこの心理を持っているといっても過言ではない気がします。

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「どうして女性側ばかりが合わせなければならないのですか?」

セックスレスのカウンセリングをしているとき「どうして女性側ばかりが合わせなければならないのですか?」と言われる機会はとても多いです。

確かに、接し方を変えましょう、見た目を変えましょう、こういうプレイをしましょう、とアドバイスされたら、「なぜ自分ばかりが合わせなければならないの?」という気持ちになるのは自然なことです。

このサイト自体も女性視点に立って書かれた「男性の心理はこうです」といった内容の記事が多いですから、余計なのかもしれません。

しかし、勘違いしなでいただきたいのですが、男性がカウンセリングに来ているときも同じようにアドバイスしているのです。

ちなみに男性からは「なぜ男性ばかり~」と言われることは滅多にありません。

男性の場合は自分で戦略を実行するという意識になりやすいからかもしれません。

それに対し、女性は「やらされている」という意識になってしまうようです。

また、色々と試しているのに、相手の反応がイマイチで親密さも増していないと、意味のない努力をしているのでは?と考え自信も失われていきます。

「自己決定理論」とセックスレスのムカつき

モチベーションに関する有名な理論に「自己決定理論」というものがあります。

人間には生まれつき以下の3つの欲求が備わっており、それが満たされることで内発的な動機が生まれるというものです。

  • Competence(有能性):自分に優れた能力があるという自信を持ちたい欲求
  • Autonomy(自主性/自律性):自分のことを自分で決定したい欲求
  • Relatedness(関係性):他者から注意を向けられたい、関係を構築したい欲求

上記の欲求が満たされないと、やる気が起こらないだけではなく、健康やメンタルに悪影響が出るとされています。

セックスレスでムカついている人はまさにこれらの欲求が満たされていないといえます。

なぜなら多くの人が、自分の性的魅力が低いから良いセックスが出来ていない、レス解消のための施策をやらされている、パートナーから注意を向けられない、と思っているからです。

自分のための最も合理的な選択

自分ばかり合わせるのはムカつく、と思ってしまうのは主体性を失っている状態といえます。

セックスレスの解消は二人の問題です。

しかし、突き詰めるとそれはあなた自身の満足や幸福のためなのです。

パートナーに合わせるというよりも、自分の幸せのための最も合理的な選択をしているという考え方に変えましょう。

また、自分の魅力がないというのも勘違いです。少なくともかつてセックスをしていたのであれば、パートナーからは魅力的と思われているのです。

自分の性的魅力に自信を持つことは、パートナーを再び振り向かせるためにも重要なポイントです。

政治的信念と夫婦関係の質は共存できないものではないが…

余談ですが、過度な男女平等主義を支持するタイプの女性も「自分ばかり合わせなくちゃならないのは納得いかない」と言うことが多いです。

男性と女性ではレスになったときのアプローチ法が異なります。

「実践してください」と伝えたアドバイスの内容が、男性に媚びるような態度を促されているように聞こえることもあるでしょう。

しかし、効果的かつ即効性のある手法がそれしかないこともあるのです。

政治的正しさと生物学的な正しさは必ずしもイコールではありませんから、そこに納得できない人はセックスレスの解消法が限定されてしまうかもしれません。

自分の政治的信念と夫婦関係の質は共存できないものではありません。しかし、どちらかを優先しなければならないシチュエーションはあります。

もちろんどちらを優先するかは個人の自由ですけれどね。

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<参考文献>
・Self-determination theory: When mind mediates behavior. EL Deci, RM Ryan. 1980.
・Self-determination theory and the facilitation of intrinsic motivation, social development, and well-being. RM Ryan, EL Deci. 2000.

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