夫婦円満のためにスキンシップを増やす方法

夫婦円満やセックスレスを解消するための方法としてスキンシップを増やすことが挙げられます。具体的には手を繋いだり、抱きしめたり、キスをしたりといったことです。

もちろんこれらの行為をしすぎることで距離感がなくなり興奮が失われてしまうということもあります。

しかし身体的な接触がほとんどない夫婦が親密さを取り戻すためのステップとしてスキンシップを始めるのは良いことだと思います。

スキンシップがもたらす良い効果・メリット

親密な人間とスキンシップをすることで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンなどが分泌され心地よい気持ちになります。

それだけでなくスキンシップには夫婦円満につながる様々な効果があると複数の研究で判明しています。それらのメリットを紹介します。

夫婦関係に対する満足度が高まる

人間は単なるタッチと親密な関係で行われる愛情のこもったスキンシップの違いを認識できるといわれています。

そして愛情のこもったスキンシップを受けたときには相手へのプラスの感情が芽生え絆が強まります。

さらに夫婦関係に対する満足度も高まりやすいことが分かっています。

ポジティブな感情を高める

社会的な動物である人間は他者と結びつきたいという親和欲求を持っています。

このような欲求が満たされることで心が安定しポジティブな気分になることができます。

スキンシップにはそのような結びつきを認識させてくれる効果があります。

不安な気持ちを軽減する

赤ちゃんの頃に母親などの養育者との間に結ぶ特別な絆を「愛着」といいます。愛着があることで安心して他の人間とも関係を築くことができます。

安心感を抱かせ健全な愛着を形成させるにはスキンシップが重要です。発達心理学の専門家が「子供を抱きしめてあげましょう」とアドバイスするのはこういった理由です。

実はスキンシップによって安心感を得られるのは子供だけではなく大人もなのです。夫婦間や恋人間での触れ合いによって不安が軽減されることが分かっています。

安心感があると夫婦間のコミュニケーションも円滑に取ることができます。

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夫婦のスキンシップを増やす方法

スキンシップにはメリットがたくさんあることが分かったと思います。

では夫婦のスキンシップを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

応答性を高めるとスキンシップが増える

スキンシップを増やすには応答性を高めるのが効果的です。応答性とは相手の話を傾聴し愛情のある反応をするということです。

相手が相談をしてきたときや不満を言ってきたときにきちんと目を見ながら適度に相槌を打ち、心のこもった言葉を返すのです。

それによって相手の中に「思いやりを持ってくれている」「支えてくれている」という認識が芽生えます。

すると心理的な親密さが促進されるのでスキンシップなど行動面での親密さも求めるようになるのです。

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本当にスキンシップは増えるのか?

応答性を高めることでスキンシップが増えるということはノースカロライナ大学の研究でも分かっています。

80組のカップルに2週間の日記をつけてもらい2人の間のやり取りを記録してもらったところ、パートナーがきちんと反応してくれていると感じている日ほどスキンシップが多いことが分かりました。

別の実験では258組のカップルの片方に感謝の言葉を伝えさせました。その言葉を聞いた側は相手の応答性を評価しました。

その後で2人を一時的に離れさせてから再会させ、その様子を観察しました。すると感謝の言葉を聞き応答性を高く評価した人ほど再会時により多くのスキンシップをすることが分かったのです。

スキンシップの相互作用

親密さが増すと触れたいという欲求が高まります。そして触れることでさらに親密さが増します。

このように愛情のあるスキンシップには相互作用が期待できます。

そのためにもまずは応答性を高めましょう。応答性を高めることでセックスに対する欲求が高まるという研究もありますので参考にしてください。

スキンシップについての注意

スキンシップが夫婦円満に良いといっても、毎日触れ合っているけど営みがないという夫婦はちょっと気を付けてください。

スキンシップはあるけれどセックスレスな状態が危険という記事でも説明していますが、お互いがいつでも気軽に触れる感覚になってしまうと性的な興奮はしにくくなります。

特に冗談ぽく服の上から胸やお尻といった性器に触れさせるのは危険です。

参考文献:Jolink, T. A., Chang, Y.-P., & Algoe, S. B. (2022). Perceived Partner Responsiveness Forecasts Behavioral Intimacy as Measured by Affectionate Touch. Personality and Social Psychology Bulletin, 48(2), 203–221.

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