ジャンクフードを食べ過ぎてしまう人はストレス時に使う「防衛機制」を変えろ

ハンバーガーやカップラーメン、ポテトチップスなどのジャンクフードが止められないという人がいます。

このような人はストレスが掛かったときの、心の持っていき方を変えましょう。

それによって、我慢できるようになるかもしれません。

なぜジャンクフードを食べ過ぎてしまうのか

なぜジャンクフードを食べ過ぎてしまうのかと言えば、その味が美味しいからでしょう。

しかし、体に悪いなどのデメリットが多いと分かっていれば、完全にやめられないにしても、控えることはできそうなものです。

それでも食べ過ぎてしまう原因としてストレスが考えられます。

ストレスを感じたときに脳には大きな負担がかかります。それによって冷静な判断力などを司る前頭葉の働きが鈍くなります。

すると食べ過ぎるのは良くないと分かっていても、「まあいいか」となってしまうということです。

とはいえストレスが掛かった状態でも、心のコントロールが上手な人は、ジャンクフードを我慢することができます。

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自分を守るためのメカニズム:防衛機制

私たちの心には自分を守るためのメカニズムが備わっています。

自分で自分を納得させたり、違った角度から考えたりして、心が壊れないようにするのです。

このようなメカニズムを心理学で「防衛機制」と呼びます。

防衛機制の説明でよく引用されるものに童話の『すっぱい葡萄』があります。

高い木に実った葡萄をどうしても取ることが出来なかったキツネが「どうせすっぱくて美味しくないさ」と負け惜しみを言うストーリーです。

美味しくないと自分に言い聞かせることで葡萄が手に入らなかった悔しさに折り合いをつけるということです。

フェラーリに乗っている女性を見た負け組男性が「悪いことをして稼いでいるに決まっている」と言うのも防衛機制です。

自分が無能ということを認めてしまったら精神的な安定が保てませんから、自然とこのような防衛のメカニズムが働くのです。

未熟な防衛機制を採用する人はジャンクフードが好き

どのような防衛機制を使用するかは人によって異なります。

そしてそれが、ジャンクフードに対する渇望とも関係していることが、西スコットランド大学の研究者たちの調査によって分かっています。

この調査では300人以上の被験者にジャンクフードがどれくらい好きかということと、どんな防衛機制を使用するかを聞き取りました。

防衛機制については「Defense Style Questionnaire」という専用の質問票で確認しています。

それによると、未熟な防衛機制を採用する人ほど、ジャンクフードが好きということが分かりました。

未熟な防衛機制とは、仕返ししたり、攻撃したり、自分の感情を持たないようにするといったことです。

ジャンクフードを食べるのも心を慰める行動の一つですから、上手な防衛機制ができない代償として、本能的に食べることを求めていると考えられます。

反対に、成熟した防衛機制を使用する人は、ジャンクフードへの渇望が少なくなるのです。

成熟した防衛機制とは、芸術活動のような創造的で建設的な行動をしたり、嫌な状況でも何らかの面白い側面を見つけたりすることです。

今回の調査では、未熟な防衛機制を使用する人は、ジャンクフードだけではなく、アルコールへの渇望も強いことが分かっています。またテレビもよく見るそうです。

感情のコントロールがうまくいかないときに、手軽に心を紛らわせるものに走ってしまいがちということです。

マフィントップになるとパートナーは勃起しなくなる

英語では太ったお腹を意味する「マフィントップ」というスラングがあります。

パンツのゴムに乗った脂肪がカップに入ったマフィンに似ているからだそうです。

マフィントップの比較

ジャンクフードを食べるとマフィントップになってしまうのですが、それによってあなたのパートナーの性的な反応も鈍くなるかもしれません。

どういうことかというと勃起したときの硬さがイマイチになるということです。

先ほどと別の調査なのですが、男性の勃起力と、パートナーのウエストの相関を調べたところ、細いパートナーがいる男性ほど、勃起力が高いことが分かっているのです。

なぜ細いウエストに男性が興奮するのでしょうか?

それはウエストが細いということは妊娠していないということだと判断し、自分の子供を産んでくれる可能性があると期待できるからです。

逆に太っていると、妊娠で太っているのか、脂肪で太っているのか判断できませんから、興奮しにくいということです。

とはいえ、マフィントップになっていなければ無理なダイエットをする必要はないと思います。

妊婦に興奮するという人もいますからね。性癖は人それぞれです。

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<参考文献>
・Rui Miguel Costa, Stuart Brody. (2013). Immature psychological defense mechanisms are associated with greater personal importance of junk food, alcohol, and television.
・Stuart Brody, Petr Weiss. (2012). Slimmer women’s waist is associated with better erectile function in men independent of age.

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