ネガティブな話ばかりする人は嫌われ、ポジティブな話ばかりする人は性行為が増える

もしあなたがネガティブな話ばかりしているなら、意識的にポジティブな話題を増やすようにしましょう。

それによってあなたの印象が良くなり、他者から親密な相手と認識されやすくなります。

さらにはパートナーとの性行為の頻度も増えます。

あなたはあなたの話す内容通りの人だと思われる

あなたはネットやテレビで見た悪いニュースを頻繁に会話のネタにしていないでしょうか?

SNSで芸能人が炎上したとか、誰かが不倫したという話ばかり延々としていないでしょうか?

こういった話題ばかりしていると、知性が低いと思われるだけではなく、本能的に嫌われます。

人間の脳は、話の内容と話し手の印象を結び付けてしまうのです。

悪いニュースばかり話題にしていると、それがあなたの印象になってしまい、あなたの存在に不快感を持たれてしまうということです。

逆にポジティブな話題を多くすると、あなたのイメージも良くなり、心地良い存在として認識されます。

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楽しい話題を聞くと親密さが増す

華東師範大学の研究チームが、話題が話し手への印象にどう影響するかを調べた実験があります。

この実験では話し手がビデオを見て、その内容を聞き手に伝えるという手順で行われました。

ビデオは次の3パターンがありました。

  • 楽しい内容(コメディ)
  • 悲しい内容(兄弟愛の映画)
  • 中立な内容(風景の映像)

聞き手は、話し手に対する印象について評価しました。

その結果、楽しい内容について話されたとき、最も親密さを感じることが分かりました。

また、脳の反応を測定したところ、脳の同期現象(IBS:Interpersonal Brain Synchronization)が発生することも分かりました。

明るい話題は性行為の頻度も増やす

前向きで明るい話題を増やすことは性行為の頻度を高めることにもつながります。

心理学者のマリケ・デウィットらがカップルに3週間毎日、日記をつけさせ、気分や性行為について記録させました。

その内容を分析すると、パートナーがポジティブな態度を見せたり、それを知覚することで、自分自身の気持ちも明るくなることが分かりました。

そして関係が明るく前向きになることが性行為の増加とも相関していたのです。

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シャーデンフロイデ:あなたが悪いニュースを好きな理由

どんなことでも共有することで親密さが増すと考える人がいます。

しかし、ネガティブなことは共感しない方が良好な関係を維持できると考える人もいるのです。

特に男性は、女性からネガティブな話題をされると、なぜわざわざ不快な情報を再現してしまうのだろう、と考える人が多いように見えます。

たとえ第三者のことであっても悪い話題は避けるようにしましょう。

そもそも、なぜあなたは悪い話ばかりしてしまうのでしょうか?

それはそういう話題ばかりに触れているからです。

特にネットニュースは悪い話題ほどクリック率が高いですから、配信する側はそういったものを多く出すのです。

しかも人間の脳には他者の不幸に喜びを見出す「シャ-デンフロイデ」という感情がありますから、悪いニュースには依存しやすいのです。

しかし、そういったものばかり目にしているとどんどん暗い気持ちになっていきますから、気をつけましょう。

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<参考文献>
・Xie E, Yin Q, Li K, Nastase SA, Zhang R, Wang N, Li X. Sharing Happy Stories Increases Interpersonal Closeness: Interpersonal Brain Synchronization as a Neural Indicator. eNeuro. 2021 Nov 19;8(6):ENEURO.0245-21.2021.
・Dewitte M, Van Lankveld J, Vandenberghe S, Loeys T. Sex in Its Daily Relational Context. J Sex Med. 2015 Dec;12(12):2436-50.

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